幼児・児童における危険認知能力の発達過程について、実験的に検討した。その結果、こうした認識が芽生え始めるのは年長児頃であること、正しい危険認識に基づき、危険回避行動ができるようになるのは小学1年以上であることが示された。また保護者へのアンケート調査から、保護者らは不審者の連れ去りに関して不安を感じてはいるものの、そうした事件に子どもが自ら巻き込まれる可能性は低いと考えていること、また、我が子の危険回避能力について必ずしも正しく認識しているわけではないことが示された。これらの結果をもとに、幼児・児童における発達水準に応じた防犯教育のあり方を提案した。
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