研究概要 |
主要な所見としては、(a)フィードバック関連電位(FN)が2-4-6課題以外の課題における随伴性の有無の認知に関連して出現し、何らかの問の発生の認知を反映する可能性が示唆された(実験1)。また、(b)推論課題においても、矛盾という「問題の発生」を意味する事象の認知に連してFNが出現した(実験2)。(c)知識の修正はその確信度(常識として信じている程度)が高いほど過度に行われることがわかってい(Butterfield & Metcalfe, 2001)が、そのような高確信度のエラー試行ではFN振幅に変化がない一方、P3が増大したことから、エラー認知後情報処理が関与していることが示唆された(実験3)。
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