研究概要 |
平成20年度においては、研究協力機関(一般病院)の透析医療現場、緩和医療現場における事例研究を実施してきた。その成果の一端については、2008年7月にXXIX International Congress of Psychologyにて演題「Effect of relaxation techniques on self-care ability for hemedialysis patients」を発表した。これまでの疼痛領域、特に緩和ケア関連の業績としては「がん医療におけるスタッフのサポート」, 臨床心理学, 第8巻第6号, pp.829-834, 2008年11月、「がん患者・家族への心理的サポートと臨床心理士の専門性に関する一考察-New Yorkの緩和ケア施設訪問で考えたこと-」, 鹿児島大学心理臨床相談室紀要, 第5号(印刷中)として投稿した. また、平成20年1月に訪問したアメリカ国New YorkのNPO法人CancerCareとの連携は続いており、毎月発刊されているCancerCare E-Newsというニューズレターを送付してもらいっている.さらに、現在はCancerCareを退職し、他のがん専門病院に勤務している日本人オンコロジーソーシャルワーカーとも2月に一回のメールにてニューヨークのがん治療の最先端情報を入手している。 研究領域のネットワークとしては、CancerCareのペインマネジメントの専門家であるMr. Glenn Meucheとメールを用いて疼痛に関する文化的な違いに関するディスカッションを行い、臨床動作法を用いた疼痛への心理学的介入プログラムについての意見交換を行い、継続的な研究の発展・進展をはかっている。
|