疼痛は、主観的な体験である.疼痛は、人間に身体的、心理的な活動性に制限を引き起こし、生活の質(QOL)の低下をもたらす.本研究においては、疼痛の主観的体験の中に引き起こされる心理的制限、特に疼痛により低下させられたセルフケア力に注目し、疼痛を抱えた患者に身体を通した心理学的介入方法である臨床動作法を適用した.その結果、疼痛を抱えた患者の痛みへの対応の仕方が変化し、疼痛ケアにつながり、セルフケア力が賦活されることが示唆された.その成果は、国際学会、透析医療関係学会、日本リハビリテイション心理学会にて報告した.
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