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2007 年度 実績報告書

重症心身障害者の心理的変化の理解を目指した生体情報の臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18730448
研究機関仁愛大学

研究代表者

水田 敏郎  仁愛大学, 人間学部, 准教授 (00340034)

キーワード重症心身障害 / 唾液中コルチゾール / アミラーゼ活性
研究概要

本年度は,主に重症心身障害者(重障者)の日常生活場面における唾液中コルチゾール量およびアミラーゼ活性の関連性の検討を行った。この課題は,次年度に実施予定の重障者を対象とした実験的働きかけ場面を設定する際の基礎資料と位置づけられる。具体的には厚生省分類I型に属する事例4例を中心に,不連続な2日間における,起床時から就床時までの連続8〜10時間の各種生理学的指標の記録を行った。記録場面は日常の自然な生活・療育場面とし,特に実験的な統制は施さなかった。唾液の採取は,約30分〜1時間間隔とし,唾液中のホルモン物質の含有量,アミラーゼ活性の程度を測った。その結果,唾液中のコルチゾール含量やアミラーゼ活性は療育者の働きかけなどに敏感に反応し,かつ両指標が密接な関連をもっていること,さらに,事例ごとに特有の日内変動が存在することが示された。この結果から,次年度の実験的働きかけ場面を設ける時間帯に唾液中物質の活性程度などが安定していることを配慮する必要があることが明らかとなった。なお,本年度の研究内容は,当初平成20年度に予定していたものであるが,対象者ならびに療育者の協力の確保が速やかになされたこと,対象者の体調が比較的安定していることなどの理由から,1年前倒しをして実施したものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 寒冷昇圧刺激に対する疼痛反応に関する生理心理学的検討の試み2007

    • 著者名/発表者名
      水田敏郎
    • 雑誌名

      仁愛大学研究紀要 6

      ページ: 93-98

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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