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2006 年度 実績報告書

高齢者のストレス対策における行動変容ステージモデルに基づく地域支援システム開発

研究課題

研究課題/領域番号 18730455
研究機関比治山大学

研究代表者

中村 菜々子  比治山大学, 現代文化学部, 講師 (80350437)

キーワード行動の変容ステージ / ストレス管理 / 高齢者 / 恩恵と損失 / 健康心理学 / 行動科学
研究概要

行動変容のTranstheoretical Model(TTM ; Prochaska & DiClemenete,1983)では,人は自らの行動を変容させるまでに,その行動に対する本人の準備性の違いによって分類された5つの変容ステージ[前熟考,熟考,準備,実行,維持]を経過すると理解されている。本研究では,地域高齢者のストレス管理にTTMを適用したプログラムを開発することを目的とした研究を実施している。
平成18年度は,1ストレス管理に役立つ基礎情報として,心理的ストレスに関する各種の検討(高齢者を含む各種対象者についてのストレスに関する調査研究),および2ストレス管理行動へのTTMの適用,特にTTMを構成する主要変数である変容ステージ,セルフエフィカシー,行動実施に対する恩恵と負担の尺度作成について検討を行った。1については,高齢者のストレッサー(ストレスとなりうる環境要因)を測定する尺度を開発した。また,勤労者を対象にストレスへの対処行動に関する調査研究のデータを分析し,食べることや喫煙などの健康行動を含む対処行動とストレス反応との関連を検討した。これらは実際のストレス管理プログラム作成に役立つ情報となる。
2については,関東地方N町に居住する65歳以上の全高齢者5034名を対象に実施した質問紙調査のデータについて分析を実施し,変容ステージとストレス管理行動の実施頻度との関連の検討,変容ステージとストレス管理に対する自信(セルフ・エフィカシー)との関連の分析,ストレスを管理することの恩恵と損失の尺度作成,についてそれぞれ横断的な検討を行った。今後は,調査データの論文化と,縦断調査に基づくデータ収集およびその解析が課題になると思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 対処行動として使用された健康行動とメンタルヘルスとの関係 : 看護職従事者を対象に2008

    • 著者名/発表者名
      中村菜々子, 五十嵐透子, 久田満
    • 雑誌名

      比治山大学大学院現代文化研究科附属心理相談センター年報 2巻

      ページ: 23-28

  • [図書] 「ストレスマネジメント」(143-144頁)ゆまに書房メンタルヘルスシリーズ : 高齢者の「生きる場」を求めて-福祉・心理・介護の現場から2007

    • 著者名/発表者名
      中村菜々子, (監修者:上里一郎, 編者:野村豊子)
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      ゆまに書房
  • [図書] 「人生後期の大きなストレスに立ち向かうヒント : 中高年の再就職支援から」(110-119頁)ゆまに書房メンタルヘルスシリーズ : 高齢者の心を活かす-衣・食・住・遊・眠・美と認知症・介護予防2007

    • 著者名/発表者名
      監修者:上里一郎, 編者:田中秀樹
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      ゆまに書房

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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