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2007 年度 実績報告書

高齢者のストレス対策における行動変容ステージモデルに基づく地域支援システム開発

研究課題

研究課題/領域番号 18730455
研究機関比治山大学

研究代表者

中村 菜々子  比治山大学, 現代文化学部, 講師 (80350437)

キーワード行動の変容ステージ / ストレス管理 / 高齢者 / 健康心理学 / 行動科学 / Transtheoretical model
研究概要

行動変容のTranstheoretical Model(TTM;Prochaska&DiClemenete,1983)では,人が行動を変容するまでには,行動に対する本人の準備性の違いによって分類された5つの変容ステージ[前熟考,熟考,準備,実行,維持]を経過すると理解されている。本研究では,地域高齢者のストレス管理にTTMを適用したプログラムを開発することを目的とした研究を実施している。
平成19年度は,第1に,高齢期のストレス管理に役立つ基礎情報として,心理的ストレスに関する検討をおこない,高齢者のストレッサー(ストレスとなりうる環境要因)を測定する尺度を開発して投稿した。第2に,ストレス管理行動へのTTMの適用に関する検討をおこなった。ストレス管理行動へのTTM適用に関する文献展望を実施して学会発表を実施した。ついで,TTMを構成する主要変数である変容ステージ,セルフ・エフィカシー(ストレス管理に対する自信),メンタルヘルスの状態(抑うつと不安)との関係について,高齢者約3,000名の縦断的なデータを収集し,変容ステージの縦断的変化の検討,変容ステージとセルフ・エフィカシー)の変化の分析,変容ステージの変化とメンタルヘルスとの関連についてそれぞれ縦断的な検討を行った。さらに,ストレス管理行動の変容ステージについて大学生のデータであるが再検査法により信頼性を検討して学会発表を行った。
今後は,学会発表の内容を論文化すること,分析結果の学会・論文投稿による公表,研究知見の総括が課題になると思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 中高年者の日常いらだち事と精神的健康との関係2008

    • 著者名/発表者名
      中村菜々子・上里一郎
    • 雑誌名

      ストレス科学 (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] ストレス管理への汎理論モデルの適用に関する文献展望2007

    • 著者名/発表者名
      中村菜々子
    • 学会等名
      日本ストレス学会
    • 発表場所
      東京医科大学
    • 年月日
      2007-11-03
  • [学会発表] ストレス管理行動の変容ステージと実際のストレス管理行動との関係2007

    • 著者名/発表者名
      中村菜々子
    • 学会等名
      日本ストレスマネジメント学会
    • 発表場所
      久留米大学
    • 年月日
      2007-08-29
  • [図書] 第13章高齢期におけるヘルスプロモーション(小林芳郎(編)高齢者のための心理学)(印刷中)2008

    • 著者名/発表者名
      中村菜々子
    • 出版者
      保育出版社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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