研究概要 |
本研究の目的は, 「オーセンティック・アセスメント」呼ばれる評価理論を社会科(市民性教育)に対応させ, 我が国の教育現場で利用可能な目標準拠評価の体系的理論と分析ツールを示すことにある。 本年度の研究では, ミシガン州評価プロジェクト(Michigan educational assessment program : MEAP)に設定されている意思決定のテスト問題, 解答者の実際の記述, 採点者による採点結果を収集することができた。分析の結果, MEAPの問題構成, テスト問題の事実, 解答の事実, 採点の事実が明らかになった。またテストで評価される認識は, 意思決定であることが明らかになった。教育の事実から読み取った意思決定の要素は, (1)自ら立場表明が出来ること, (2)民主主義的価値を主張の根拠とすること, (3)社会的事実を主張の根拠とすること, であった。
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