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2007 年度 実績報告書

伝統的治療を可能にする古典学習教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18730550
研究機関明治鍼灸大学

研究代表者

斉藤 宗則  明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教 (90399080)

キーワード鍼灸 / 古典 / 教育 / アンケート / 教材 / 東洋医学
研究概要

鍼灸医学は膨大な医学古典(以下古典)や師弟関係などを基に継承・発展してきており、伝統的な治療を行うためには古典を含めた教育が必須である。しかし、我が国では明治の医学制度変革以降、古典教育が軽視されているが、その現状を調査した報告は皆無に等しいため、前年に引き続きアンケート調査を行い、その現状を分析した。
2006年4月の時点で開学している鍼灸の教育機関(全国79校)に在籍する全学生を対象に、アンケート調査を無記名式の郵送法で行った。
回収率は学校ベースで64.6%(51校)で、有効回答率は99.98%(6588名)であった。古典に興味があるのは76.9%、古典教育が必要と回答したのは84.7%であり、その理由は鍼灸医学の理解に必要(67.7%)が最も多かった。入学前の漢文学習経験は73.6%、学校での古典の学習経験は69.4%であった。望ましい教材はわかりやすい(77.5%)もの、期待することは治療方法(60.2%)が高かった。
多くの学生が古典に興味があり、鍼灸医学を理解して臨床に応用するために教育上必要との認識が高かった。学生の多くは漢文の学習経験があり、学校でも触れた者が多いが、難しいという印象を強く持っている。このため、図解や現代語訳を入れてわかりやすく、親しみやすいもので、また系統的で臨床応用可能なものが求められている。第一報の教員のアンケートと比較しても全体的な印象や要望はほぼ一致しており、これらをふまえた「古典教材」が必要とされていることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 日本針灸学校対古医籍教育現状及展望2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤宗則
    • 学会等名
      世界鍼灸学会連合会20周年記念世界鍼灸学術大会
    • 発表場所
      中華人民共和国・北京
    • 年月日
      2007-10-21
  • [学会発表] 医学古典教育に関するアンケート第一報2007

    • 著者名/発表者名
      斉藤宗則
    • 学会等名
      第56回全日本鍼灸学会学術大会
    • 発表場所
      岡山県倉敷市
    • 年月日
      2007-05-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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