本研究は情報をデザインする学習を通して、相手の気持ちを読み取り理解しながら適切に表現する力をつけることを目的とした。まず情報デザインに特化した題材を課題とした作品制作を行い、教師による評価のみならず、授業参加者全員から客観的評価を得る。このことによって、他者に対する理解する態度を養い、コミュニケーション能力を向上させることをねらい、支援する教材開発を行うことを目指した。 本年度は、情報デザイン教材コンテンツとして、昨年試作した「COMSUD Education」を、デザイン系の授業で試用した結果をふまえて改良を加えた。アップロードした作品をまず自己評価するが、このときの評価の観点は課題毎に教師が行い、再設定が行えるようにした。多人数の授業であったため、観点項目も調整が必要となった。さらに、学生が全員の相互評価を行うには時間配分に工夫を要し、人数を限定しながらの評価となり、改善が必要となった。また、評価を繰り返すことによってできる成果作品の経過確認の表示方法についてもよりよい方法を探った。インタフェイスのデザインについても、使いやすさ、動作の満足度を調べ修正を加えた。
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