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2007 年度 実績報告書

自閉症児・者における行動障害支援マニュアルの開発と効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18730559
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

井澤 信三  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (50324950)

キーワード自閉症 / 行動障害 / 応用行動分析 / 支援マニュアル / 広汎性発達障害
研究概要

前年度の研究より,行動障害支援マニュアルは,(1)行動障害アセスメントシート[(1)行動問題のアナログ記録シート,(2)行動問題のMASシート(Motivation Assessment Scale, Durand & Crimmins, 1992)]+(2)行動障害支援方略シート+(3)評価のための行動記録シートから構成された。本年度は,その行動障害支援マニュアルによる効果を検討するために,以下の2つの研究を実施した。【研究I:福祉現場における行動障害支援マニュアルの効果(事例的検討)】福祉現場における自閉症成人における行動障害に対し,その指導者を対象とした行動障害支援マニュアルの教示および指導者による記録および支援行動へのフィードバックを随時実施しながら,その効果を検討した。その結果,行動障害の低減につながった。しかし,行動障害支援マニュアルに加えて,相当(時間・経費等のコスト的に)のコンサルテーションが必要となったことが課題とされた。【研究II:保育現場における行動障害支援マニュアルの効果(研修会方式による検討)】保育現場において実際に自閉症児における行動障害に対応する指導者に対し,行動障害支援マニュアルに関する講義および演習(各回2時間×4回)を実施し,その後,月1回程度のコンサルテーションによるフィードバックも実施した。行動障害の低減,他の子どもへの波及効果,指導者が主体となった新たな支援実践の増加,行動論的知識の増加(KBPACの得点増)などが示された。以上のことより,行動障害支援マニュアルの効果が実証できた。事例の特異性や重篤性が高い場合,支援環境の制限等が大きい場合にはコンサルテーションの必要性も加えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 共同作業場面における自閉症障害性との社会的スキルに対する自己モニタリング指導の効果2007

    • 著者名/発表者名
      井澤信三, 霜田浩信, 氏森英亜
    • 雑誌名

      行動療法研究 33

      ページ: 111-121

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自閉症者が示す激しい攻撃行動に対する低減方略の検討-兆候行動の分析に基づいた予防的支援-2007

    • 著者名/発表者名
      岡村章司, 藤田継道, 井澤信三
    • 雑誌名

      特殊教育学研究 45

      ページ: 149-159

    • 査読あり
  • [学会発表] Behavioral Intervention on Impulsive Behavior for a Child with Autism2007

    • 著者名/発表者名
      SHINZO ISAWA, Yoshinobu Shikibu, Hironobu Shimoda
    • 学会等名
      ABA 4th International Conference
    • 発表場所
      Sydndy
    • 年月日
      20070812-14
  • [図書] 自閉症支援-はじめて担任する先生と親のための特別支援教育-2007

    • 著者名/発表者名
      井上雅彦, 井澤信三
    • 総ページ数
      178
    • 出版者
      明治図書

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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