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2008 年度 実績報告書

虚数乗法をもつアーベル多様体のP進L関数

研究課題

研究課題/領域番号 18740006
研究機関名古屋大学

研究代表者

小林 真一  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 助教 (80362226)

キーワード岩澤理論 / p進L関数 / CMアーベル多様体 / 数論幾何 / ゼータ関数
研究概要

今度の成果は2つのpreprint,
1. 「The Kronecker limit formulas via the distribution relation」坂内健一氏と共著
2. 「p-adic Eisenstein -Kronecker functions and the elliptic polylogarithm for CM elliptic curves」坂内健一氏, 古庄英和氏と共著
と前年度までに得られた結果をまとめた3つの論文,On the real Hodge and p -adic realizations of the Ell iptic Polylogarithm for CM elliptic curves, Integral structures on p -adic Fourier theory, Two variable divisibility on critical values of Hecke L -functions of imaginary quadratic fieldsのreviseにまとめられている.
2の論文はp進L関数の特殊値と密接に結びつくと予想されるp進Eisenstein-Kronecker級数をColeman積分を使って構成した. この級数は楕円曲線が虚数乗法をもつときに構成しているが, 虚数乗法を持たない場合に関してもこの方法で一般化は可能であり, 楕円Zagier予想のp進化を考える上で非常に重要である. この構成で本質的な役割を果たすのが級数のいわゆるdistribution関係式というもので, この性質を保つようにしてColeman積分の反復積分から出てくる曖昧さを除去するのが本質的である. この関係式は古典的なKroneckerの極限公式の証明にも使えることを発見したのが1の論文である.
これによりこの有名な公式の非常に簡明な証明を与えることができたと同時に、そのp進化も行うことができた. この論文は反復積分によりpolylogarithmを定義するときに生じるbase pointの問題になんらかの示唆を与えるものと期待できる点も重要である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Integral structures on p-adic Fourier theory2009

    • 著者名/発表者名
      小林真一
    • 学会等名
      早稲田大学整数論研究集会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2009-03-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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