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2006 年度 実績報告書

様相論理のモデル理論の圏論による一般化

研究課題

研究課題/領域番号 18740062
研究機関九州産業大学

研究代表者

田中 義人  九州産業大学, 経済学部, 准教授 (70320132)

キーワード数理論理 / Heyting代数 / 連続写像 / Canonical formula / Jankovの定理 / 無限論理 / 代数モデル / 様相論理
研究概要

Subdirectly irreducibleな有限Heyting代数を特徴付ける論理式,すなわちcanonical formulaは,Jankovによって1969年に明らかにされていた.一方,有限という条件を外した一般のHeyting代数の場合には,Jankovの方法ではcanonical formulaを求めることができないことや,限定的な場合についてのcanonical formulaについては,2002年に報告者によって明らかにされている.また,Jankovの方法が適応できないのは,連続写像という概念が強すぎることが原因であることも,そのとき同時に報告者により明らかにされていた.
本年度,Studia Logicaに受理された論文,An infinitary extension of the Jankov's theoremにおいて報告者は,連続写像を弱めた概念pseudo continuous homomorphismの概念と,Heyting代数のクラスT-regular Heyting代数の概念を明らかにし,それらを用いると,Jankovの方法でcanonical formulaが自然に求められることを示した.Pseudo continuous homomorphismは,大まかに述べると,像の最大元に収束する点列以外に対しては,連続な写像と定義され,T-regular Heyting代数は,大まかに述べると,最大元以外の各点に対し,それが2番目に大きくなるようなpseudo continuousなprojectonが求められる代数として定義される.なお,このクラスは,直積や直和といった重要な,操作で閉じている.これらの概念は,有限の場合の自然な拡張になっているうえ,重要な具体例を多く含んでいるので,一般の場合のcanonical formulaがかなり詳細に求められるようになった.また,よく知られた形のcanonical formulaが本質的に求められないようなケースを研究する際の足がかりが得られることになった.

研究成果

(2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Continuous homomorphisms of Heyting algebras2007

    • 著者名/発表者名
      Yoshihito Tanaka
    • 雑誌名

      Proceedings of the 506^<th> MLG meeting

  • [雑誌論文] An infinitary extension of Jankov' s theorem

    • 著者名/発表者名
      Yoshihito Tanaka
    • 雑誌名

      Studia Logica (受理済)

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公開日: 2008-05-07   更新日: 2016-04-21  

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