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2008 年度 実績報告書

単純極型作用素に対する完全WKB解析

研究課題

研究課題/領域番号 18740071
研究機関神戸大学

研究代表者

小池 達也  神戸大学, 理学研究科, 准教授 (80324599)

キーワード完全WKB解析 / 単純極型作用素 / クーロンポテンシャル / Voros係数
研究概要

本年度の研究実績は以下の通りである.
1. クーロンポテンシャルを持つ1次元シュレーディンガー方程式に対して定まるVoros係数のBorel変換についてexplicitな表式を導出した. その表式により, Voros係数の解析的な性質が詳しくわかり, それから(ある標準的な方法で正規化された)WKB解のBorel変換についての幾つかの性質(Borel総和可能性など)などを導いた.
2. 二階のシュレーディンガー方程式でポテンシャルが単純極及び単純な変わり点を持つものを考え, その極と変わり点が合流する過程でのWKB解のBorel変換の特異点の様子を, 特に「動かない特異点」におけるalien derivativeなどを詳しく調べた(数理解析研究所の河合隆裕氏, 竹井義次氏と東京大学の神本晋吾氏と共同研究であり, 現在投稿準備中). この結果には項目1で得られた成果が用いられている. この成果は(項目1と併わせて)本年度の交付申請書で述べた「大域的な性質の研究」に対する一つの結果である.
3. 単純極型作用素の分解定理, その一つの応用, また, 将来の研究のための準備(狭い意味での単純極型作用素の拡張となるLクラスやMクラスの導入とその意味合い)を論文としてまとめた(数理解析研究所プレプリントRIMS-1658, 数理解析研究所の河合隆裕氏と竹井義次氏との共同研究で近いうちに投稿する予定).

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Painleve hierarchies, degenerate Gamier systems and WKB analysis2008

    • 著者名/発表者名
      小池達せ
    • 学会等名
      日本学会秋季総合分科会函数方程式論分科会特別講演
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2008-09-24
  • [学会発表] On the eigenvalue problem of the Coulomb potential and exact WKB analysis2008

    • 著者名/発表者名
      小池達也
    • 学会等名
      International Workshop on Global Behayiors of Differential Equations
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2008-09-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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