研究課題
本年度は昨年度の可視、赤外線撮像データ解析および分光データカタログから得られた可視で暗く、X線、赤外線で明るいX線源の多数のサンプルに対して近赤外線での分光探査観測を行った。「すばる」望遠鏡の近赤外線スリット多天体分光器(MOIRCS)の多天体分光観測モードを用いた共同利用観測により8視野の観測を行い、およそ30個の天体の赤外線スペクトルを得た。このデータの解析を行うために解析用PCおよびハードディスクアレイを購入し、物品費として381千円を用いた。分光データの解析は現在も継続して行っている。またこれらの天体の多波長での性質を調べるために、英国赤外線望遠鏡や「スピッツァー」衛星によって得られた近赤外線、中間赤外線のデータの解析を行い、可視から赤外線でのスペクトルエネルギー分布を調べモデルとの比較を行った。これらの結果は来年度に取りまとめて論文化する予定である。さらに、隠されたブラックホールの進化に合わせて、遠方宇宙での銀河の進化の様子を調べるために行った赤外線カメラと補償光学を用いた遠方銀河の形態探査の結果を、ホノルルでのアメリカ天文学会、オックスフォード大学での国際研究会、葉山での国際研究会で発表し、論文としてもまとめた。これらの国際研究会への旅費として、旅費266千円、謝金352千円を用いた。
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Astrophysical Journal Supplement Series 175
ページ: 1-28
Astrophysical Journal 676
ページ: 163-183
ページ: 121-130
http://www.astr.tohoku.ac.jp/~akiyama/