• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

波形解析による超低レベル放射能測定

研究課題

研究課題/領域番号 18740150
研究機関大阪大学

研究代表者

梅原 さおり  大阪大学, 理学研究科, 特任研究員 (10379282)

キーワード波形解析 / 放射性不純物 / 低バックグランド / 二重ベータ崩壊 / 地下実験 / シンチレータ
研究概要

波形解析の方法を用いて、シンチレータに含まれる放射性不純物量を測定するためのシステムを構築する。本研究では、212Bi(ベータ崩壊)→212Po(アルファ崩壊、半減期0.3μsec)→208Pb(トリウム系列)の連続崩壊の検出を行う。さらに、そのシステムを二重ベータ測定用CANDLESシステムに導入し、上記崩壊を除去することでバックグラウンドを低減化する。本年度は、波形収集のための高速サンプリング(500MHz)FADCの性能評価を行った。
1、500MHz-FADCを用いて連続崩壊によるパイルアップ事象の同定を行った。予定通り、事象の99%以上を検出することができた。
2、上記システムをCANDLESシステムに最小限ながら導入し、大型システムでの性能を見積もった。
3、アルファ線とガンマ線の波形による粒子弁別の効率を向上させた。このことにより、バックグラウンドを低減化し、低レベル放射能の測定が可能であることを実証した。
4、CANDLESシステム用CaF_2(pure)結晶の不純物濃度を測定し、最終的に96個の結晶の不純物測定を終えた。
5、さらに不純物濃度の測定感度を上げるため、液体シンチレータに複数個のCaF_2(pure)結晶を沈めて測定する。各結晶で起こった信号の位置分解能を調べ、測定感度向上に問題がないことを示した。また、液体シンチレータを使用することによるパイルアップ事象の検出効率の低減がないことを示した。
6、汎用性を高めたFADCの開発を行い、CANDLESシステムへの大量FADCの導入を進めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] CANDLES for double beta decay of 48Ca2006

    • 著者名/発表者名
      S. Umehara, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Physics Conference Series 39

      ページ: 356-358

URL: 

公開日: 2010-02-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi