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2008 年度 実績報告書

クロムスピネルにおける磁場誘起相転移および磁化プラトー状態の解明と探索

研究課題

研究課題/領域番号 18740194
研究機関東京大学

研究代表者

植田 浩明  東京大学, 物性研究所, 助教 (10373276)

キーワード強相関電子系 / 磁性 / 低温物性
研究概要

これまでの研究によって、水銀やカドミウム系と同様に、亜鉛のクロムスピネルにおいても強磁場下で磁気転移を起こすことが示された。当該年度には、この亜鉛のクロムスピネルにおける磁気転移の詳しい挙動が明らかになった。半磁化をもつ磁化プラトー相が存在するという点は他の系と同様であるが、磁化プラトー相よりも低磁場および高磁場側に、新たな磁気相の存在を示唆する結果が得られた。この磁気転移の現れ方の違いは、スピン格子相互作用の大きさの違いに起因していることが、理論的および実験的に示唆された。
本課題の研究により、類似の磁気転移を示す三つ目の系が見つかり、磁気的なエネルギーやスピン格子相互作用の大きさの異なる三つの系の磁気挙動を明らかにすることによって、本現象を系統的に理解する大きな足がかりを与えたと言うことができる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pressure-Enhanced Direct Exchange Couplings in Chromium Spinels2008

    • 著者名/発表者名
      H. Ueda and Y. Ueda
    • 雑誌名

      Physical Review B 77

      ページ: 224411-1-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Full-magnetization of geometrically frustrated CdCr$_2$0$_4$ determined by Faraday rotation measurements at magnetic fields up to 140 T2008

    • 著者名/発表者名
      E. Kojima, A. Miyata, S. Miyabe, S. Takeyama, H. Ueda, and Y. Ueda
    • 雑誌名

      Physical Review B 77

      ページ: 212408-1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] クロムスピネルの磁気転移とスピン-格子相互作用2009

    • 著者名/発表者名
      植田浩明
    • 学会等名
      「フラストレーションが創る新しい物性」平成20年度領域成果報告会
    • 発表場所
      東京大学物性研究所
    • 年月日
      2009-01-07

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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