大気海洋結合モデルと領域気候モデルの双方向ネスティングの実現

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18740293
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 気象・海洋物理・陸水学
• 研究機関: 北海道大学 (2007-2008); 東京大学 (2006)
• 研究代表者: 稲津 將 北海道大学, 大学院理学研究院, 准教授 (80422450)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 大気海洋結合モデル / 領域モデル / ネスティング / 気候変動 / 地球温暖化

研究概要

大気海洋結合モデルMIROC(東京大学、国立環境研究所、海洋開発研究機構の共同開発)と領域モデルJMA/MRI NHM(気象庁の開発)とを双方向にネストするモデルを開発した。
そのモデルを使って、北東アジアの大気マルチスケール相互作用研究に適応し、通常の全球モデルでは解像できない小規模渦と小規模山岳の効果を見積もった。
その結果より、小規模渦の効果は領域内部に留まるものの、小規模山岳の効果は全球に及ぶ可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] A scale interaction study on East Asian cyclogenesis using a general circulation model with an interactively nested regional model (2009)
  • 著者名/発表者名: Inatsu, M., and M. Kimoto
  • 雑誌名: Monthly Weather Review ページ: (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 北半球冬季の北東アジアにおけるスケール間相互作用研究(2)亜総観規模山岳の効果 (2009)
  • 著者名/発表者名: 稲津將・木本昌
  • 学会等名: 日本気象学会春季大会,
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2009-05-31
• [学会発表] A scale imteraction study on East Asian cyclogenesis using a general circulation model with an interactively nested regional model (2008)
  • 著者名/発表者名: Inatsu, M., M. Kimoto
  • 発表場所: San Francisco, USA
  • 年月日: 2008-12-18
• [学会発表] 北半球冬季の北東アジアにおけるスケール間相互作用研究(1) 亜総観規模擾乱の効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 稲津將・木本昌秀
  • 学会等名: 日本気象学会秋季大会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2008-11-20
• [学会発表] インタラクティブネスティングシステム(INCL)を用いた小規模温帯低気圧が気候に及ぼす影響(1)小規模渦の効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 稲津將・木本昌秀
  • 学会等名: 日本気象学会北海道支部2008 年度第1 回研究発表会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2008-06-09
• [備考]
  • URL: http://www.sci.hokudai.ac.jp/~inaz/