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2006 年度 実績報告書

超臨界水溶液の混合状態・ゆらぎ構造を支配する因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18750006
研究機関愛知教育大学

研究代表者

森田 剛  愛知教育大学, 教育学部, 講師 (80332633)

キーワード小角X線散乱 / 超臨界水溶液 / 吸収係数同時測定 / Gibbsエネルギー / チタンセル / 高温高圧 / 絶対強度
研究概要

放射光を用いた小角X線散乱測定において,絶対強度測定を高精度に行うため,吸収係数同時測定装置を開発した。これと,二次元検出器を初めてカップルさせ,溶液や超臨界流体に対し,今までにない高精度かつ高いS/Nで小角散乱プロファイルを得ることに成功した。この研究成果は"Journal of Applied Crystallography"に受理された。さらに,オフセットセッティングを行い,極小角から中角域までの同時測定を達成した。これにより,散乱プロファイルの高次関数フィッティングにより求められる,散乱角ゼロでの散乱強度の外挿による算出が,より高精度となった。
また,partial molar volumeと等温圧縮率の,Gibbsエネルギーの二次微分量を算出する密度測定装置を,X線をプローブとした非接触,かつ,低ノイズ光学系と検出器系を開発し,新たに構築に成功した。これにより,現在,超臨界水溶液の放射光を用いた高精度小角散乱測定とGibbsエネルギーの二次微分量を重ね,密度ゆらぎと濃度ゆらぎの分離を行っている。
熱量測定装置に関しては,チタン製の高温高圧セルの開発が完了した。チタン製高温高圧セルは,内部にベローズを内蔵しており,溶液濃度を変化させずに流体圧力を自在にコントロールすることが可能であるよう設計された。さらに,超臨界水溶液をその場目視観察できるように,サファイヤ窓部を設置してあるため,気液や液液の相変化を確認しながら,確実な実験が行えるよう設計されている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Apparatus for simultaneous meosurement of x-ray absorption factordeveloped for small-angle x-ray scattering beam line2007

    • 著者名/発表者名
      T.Morita et al.
    • 雑誌名

      Journal of Applied Chystallography (印刷中)

  • [雑誌論文] Investigation on structural fluctuation of superccitical cyclohexane by small-angle x-ray scattering.2007

    • 著者名/発表者名
      A.A.Arai, T.Morita, K.Nishikawa
    • 雑誌名

      Fluid Phase Equilibria 252

      ページ: 114-118

  • [雑誌論文] 特殊条件下の液体や溶液のゆらぎ2006

    • 著者名/発表者名
      森田剛ら
    • 雑誌名

      放射光 19・6

      ページ: 402-407

  • [図書] 実験化学講座(第5版)11巻2006

    • 著者名/発表者名
      西川恵子, 森田 剛
    • 総ページ数
      496
    • 出版者
      丸善株式会社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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