研究課題
光機能性σ共役高分子-液晶ハイブリッド化合物薄膜を創製するために、1.ポリシラン配向薄膜の調整とメカニズムの解明、2.架橋用ポリシランと液晶性アゾベンゼンの合成、3.ポルフィリンへのオリゴシランの導入、を行った。これらの結果については、ケイ素化学シンポジウム、第2回ケイ素科学国際シンポジウム、光化学討論会において発表した。また、一部についてはJournal of Physical Chemistry BおよびChemistry Lettersに掲載され、その他の成果については投稿準備中である。それらの成果は次の通りである。1.延伸法によるポリ(ジ-n-ヘキシルシラン)の水平配向薄膜の調製とメカニズムの解明を行った。(J.Phys.Chem.Bに掲載)2.σ共役高分子-液晶ハイブリッド化合物を合成するためのパーツの合成を行った。ポリシランには、高分子量ポリシランの側鎖に反応部位であるクロロメチル基を導入した化合物、そしてオリゴシラン(重合度:6)の両末端に反応部位であるクロロ基を持つ化合物の合成を行った。液晶性アゾベンゼンの合成に関しては、目的物の収率が低かった。そこで、次年度はポリシランに液晶性ユニットを導入した後にアゾベンゼンで架橋することを試みる予定である。3.オリゴシランを置換基として有するポルフィリンを合成し,オリゴシランの導入によりポルフィリンの一重項酸素増感効率が向上することを見いだし,この化合物が癌の光線力学療法への応用が期待できる事を見いだした。(Chem,Lett.に掲載)
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
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