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2006 年度 実績報告書

流出油由来PAHsおよびアルキルPAHsの内湾環境内動態と歴史的変遷に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18750135
研究機関鹿児島大学

研究代表者

宇野 誠一  鹿児島大学, 水産学部, 助手 (50381140)

キーワードPAHs / アルキル化PAHs / 海底堆積物 / 石油汚染 / 高速溶媒抽出法 / 内湾域
研究概要

本研究では海水の流入出が小さいために石油が流出すると長期にわたり汚染が続くと予想される内湾域に注目し、大阪湾、瀬戸内海、鹿児島湾を中心とした幾つかのモニタリング地点を選定して、海底堆積物中の多環芳香族類(PAHs)およびアルキル化PAHsの濃度分布から、これらの物質のどの程度が石油流出由来として分布しているかを明らかにするものである。加えて、大阪湾においてはコアサンプルを採取して石油汚染の歴史的変遷を明らかにすることも目的とした。ここで対象としたPAHsは強い発ガン性を持つものが含まれている。アルキル化PAHsに関してはその毒性はあまりわかっていない。
平成18年度には海底堆積物中のPAHsおよびアルキル化PAHsの高速溶媒抽出法およびGC/MSによる同時分析法の確立することを第一の目的とした。これはジクロロメタン-ヘキサン混合溶媒(1:1,v/v)を用い、100bar、130℃下でPAHsおよびアルキル化PAHsが良好に抽出し、GC/MSで分析可能となった。また、本検討ではPAHsは余り溶媒選択性が見られなかったのに対し、アルキル化PAHsには強い溶媒選択性があることが明らかになった。この結果については現在論文投稿準備中である。また、各湾内における海底堆積物の収集およびサンプリングを行い、大阪湾については52地点、鹿児島湾は10地点におけるサンプルを入手した。さらに大阪湾では9地点のコアサンプルを収集、採取した。これらのサンプルは先に確立した高速溶媒抽出法-GC/MS分析法により分析に取りかかっており、その結果から解析を行っている最中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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