• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

架橋型アンチセンス核酸による転写活性制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18750147
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

小堀 哲生  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (00397605)

キーワードアンチセンス核酸 / 核酸プローブ / エテノアデノシン / 過酸化脂質 / DNA / RNA / クロスリンク
研究概要

アンチセンス核酸は人間の体内において、標的遺伝子のみを特異的に不活性化することができるため、様々な分野で応用され、現在では医薬品化されるにいたっている。しかしながら、これら核酸誘導体による標的遺伝子の認識能力は、形成された二重鎖の安定性だけに依存しているため、安定性に大きな差のない配列を誤認識するオフターゲット効果が起こることがあり、問題となっている。そこで我々は、標的遺伝子を共有結合を介して配列選択的に捕捉することのできる遺伝子発現制御法の開発を本研究の目的と定めた。
細胞中に存在するの過酸化脂質が核酸塩基部と付加体を形成することに着目し、その部分構造をモチーフとした4-オキソアルケナール基を導入した機能性核酸の開発を前年度に引き続き行った。4-オキソァルケナール基の保護方法を検討した結果、2-メトキシメチルフラン誘導体を与えることが明らかとなった。2-メトキシメチルフラン誘導体は、脱保護条件において、速やかに4-オキソアルケナール基を与えることから、これまでにない保護気を開発することができたといえる。この誘導体を導入したプローブと、相補鎖とのクロスリンク能を評価した結果、4-オキソアルケナール基の正面にシトシンが位置する配列の際に最も効率よく相補鎖とのクロスリンク反応が起こることを明らかとした。また、アデノシンが相補的な位置にきた際にもクロスリンク反応が起こり蛍光性の誘導体が精製することが明らかとなった。
本研究期間に得られた結果については、American Chemical Society national meeting、日本化学会春期年会、生体機能関連シンポジウムにおいて発表を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Naphthyridine-tethered Oligonucleotides: Dye/DNA Conjugates for SNPs Assays2008

    • 著者名/発表者名
      A., Kobori・T., Mori・M., Ubayashi・A., Murakami
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 37

      ページ: 354-355

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Microarray-based label-free detection of RNA using bispyrene-modified 2'-O-methyl oligoribonucleotide as capture and detection probe.2008

    • 著者名/発表者名
      T., Sakamoto・A., Kobori・A., Murakami
    • 雑誌名

      Bioorg Med Chem Lett. 18

      ページ: 2590-2593

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis of naphthyridine-conjugated DNA probes and their application to SNPs typing.2008

    • 著者名/発表者名
      A., Kobori・T., Mori・M., Ubayashi・A., Murakami.
    • 雑誌名

      Nucleic Acids Symp Ser 51

      ページ: 309-310

  • [学会発表] フランを導入した機能性核酸のクロスリンク能の評価2008

    • 著者名/発表者名
      小堀哲生・池田真人・山吉麻子・村上章
    • 学会等名
      日本化学会春期年会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-29
  • [学会発表] フランを導入したクロスリンク核酸の合成と評価2007

    • 著者名/発表者名
      小堀哲生・小渕喬・池田真人・村上章
    • 学会等名
      生体機能関連化学シンポジウム
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2007-09-28
  • [学会発表] Syntheses and cross-linking activities of furan-conjugated oligodeoxynucleotides.2007

    • 著者名/発表者名
      A., Kobori・T., Kobuchi・M., Ikeda・A., Murakami
    • 学会等名
      American Chemical Society national meeting
    • 発表場所
      Boston
    • 年月日
      2007-08-22

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi