多糖・機能性高分子複合体を用いた新規バイオナノマシンの創製

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18750153
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 京都府立大学 (2008); 立命館大学 (2007); 九州大学 (2006)
• 研究代表者: 沼田 宗典 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (70423564)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 多糖 / 超分子化学 / らせん高分子

研究概要

有機溶媒/水の界面にてシゾフィランをRenatureさせ、疎水性ポリマーへのラッピングを行った。このような界面でのラッピング過程を利用することにより超分子ポリマーの形成が可能となると期待される。得られた水溶液のDLS測定の結果、直径100-200nmの構造体の形成が示唆された。さらに、TEMによる観察の結果では内部に疎水性ドメインを持つ水溶性巨大ミセルの形成が明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Creation of Hierarchical Carbon Nanotube Assemblies through Alternative Packing of Complementary Semi-Artificial β-1,3-Glucan/Carbon Nanotube Composites (2008)
  • 著者名/発表者名: M. Numata, K. Sugikawa, K. Kaneko, and S. Shinkai
  • 雑誌名: Chemistry A Europian Journal 14 ページ: 2398-2404
  • 査読あり
• [雑誌論文] Instantaneous Inclusion of a Polynucleotide and Hydrophobic Guest Molecules into a Helical Core of Cationic β-1,3-Glucan Polysaccharide (2007)
  • 著者名/発表者名: M. Ikeda, T. Hasegawa, M. Numata, K. Sugikawa, K. Sakurai, M. Fujiki, and S. Shinkai
  • 雑誌名: Journal of American Chemical Society 129 ページ: 3979-3886
  • 査読あり
• [雑誌論文] β-1,3-Glucan Polysaccharide (Schizophyllan) Acts as a One-Dimensional Host for Creating Supramolecular Dye Assemblies (2006)
  • 著者名/発表者名: M. Numata, S. Tamesue, T. Fujisawa, S. Haraguchi, T. Hasegawa, A.-H. Bae, C. Li, K. Sakurai, and S. Shinkai
  • 雑誌名: Organic Letters. 8 ページ: 5533
  • 査読あり
• [学会発表] 天然らせん高分子によるラッピングを利用した人工クロロソームの創製 (2009)
  • 著者名/発表者名: 叶野徹、沼田宗典、民秋均、新海征治
  • 学会等名: 日本化学会第89回春季年会
  • 発表場所: 日大船橋キャンパス
  • 年月日: 2009-03-28
• [図書] 「有機・無機・金属ナノチューブ」-非カーボンナノチューブ系の最新技術と応用展開-清水敏美、木島剛編集、第4章高分子系ナノチューブ "β-1,3-グルカン系多糖高分子を用いた一次元シリンダーホスト" (2008)
  • 著者名/発表者名: 沼田宗典、新海征治
  • 出版者: フロンティア出版