金属イオンの拡散によって生じる自発的なゲルのパターン形成に関する実験的研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18750193
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 高分子・繊維材料
• 研究機関: 佐賀大学
• 研究代表者: 成田 貴行 佐賀大学, 理工学部, 助教 (30423560)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: ゲル・自己組織化

研究概要

多糖水溶液を金属イオンによってゲル化させる際に、そのポリマー濃度、金属イオン濃度、サンプル量を変えることによって、多種多様な形態がゲルする際に自発的に形成される。この自発的なゲル形態の形成は、ゲルを形作るポリマーと内部の水の親和性が低下することで生じ、このポリマーのゲル化によって形態が固定化されることが分かった。つまり、水とポリマーの親和性を変えることで様々なユニークな模様をゲル内及び表面に形成できることが確認された。

研究成果

• [雑誌論文] Pressure Dependence of Aggregation State of (DMPC/Cholesterol) Mixed Monolayer Based on AFM Observation (2009)
  • 著者名/発表者名: Yasunobu Tagami, Takashi Matsufuji, Hajime Ikigai, Takayuki Narita, Yushi Oishi
  • 雑誌名: Bulletin of the Chemical Society of Japan. 82 ページ: 536-538
  • 査読あり
• [雑誌論文] アガロースゲルのスピノダル分解 (2008)
  • 著者名/発表者名: 森田隆玄,成田貴行,鴇田昌之
  • 雑誌名: Foods & Food Ingredients Journal of Japan 215 ページ: 452-461
• [雑誌論文] Macroscopic pattern formation of liquid crystal in κ-carrageenan gel (2008)
  • 著者名/発表者名: T. Narita, I. Ohnishi, M. Tokita and Y.Oishi
  • 雑誌名: Colloids and Surfaces A 321 ページ: 117-120
  • 査読あり
• [雑誌論文] Morphological and mechanical studies of cholesterol monolayer on aqueous solution of Vibrio cholerae hemolysin (2008)
  • 著者名/発表者名: S. Anai, Y. Tagami, T. Narita, H. Ikigai, Y.Oishi
  • 雑誌名: Colloids and Surfaces A 321 ページ: 196-200
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nanomosaic : Formation of Nanodomains Confined in a Two-Dimensional Molecular Plane (2008)
  • 著者名/発表者名: Y. Oishi, T. Kato, T.Narita, K. Ariga, and T. Kunitake
  • 雑誌名: Langmuir 24 ページ: 1682-1685
  • 査読あり
• [雑誌論文] Volume change of microcapsules induced by solvent exchange (2007)
  • 著者名/発表者名: N. Mogami, S. Lin, T. Narita, Y Maki, T. Yamamoto, T Dobashi
  • 雑誌名: Transactions of the Materials Research Society of Japan 32 ページ: 787-790
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stripe Pattern Formation in k-carrageenan Gel (2006)
  • 著者名/発表者名: T. Narita, M. Tokita
  • 雑誌名: Transactions of the Materials Research Society of Japan 31(3) ページ: 827-830
  • 査読あり
• [雑誌論文] Liesegang Pattern Formation in k-Carrageenan Gel (2006)
  • 著者名/発表者名: T. Narita, M. Tokita
  • 雑誌名: Langmuir 22 ページ: 349-352
  • 査読あり
• [雑誌論文] Penetration behavior of Vibrio cholerae hemolysin into (DMPC/cholesterol) mixed monolayer
  • 著者名/発表者名: Yasunobu Tagami, Takayuki Narita, Hajime Ikigai, Yushi Oishia
  • 雑誌名: Colloids and Surfaces A (In press)
• [雑誌論文] Preparation of W/O/W Microcapsule Containing Enzyme without Alcohol
  • 著者名/発表者名: Takayuki Narita, Takeshi Kishigawa, Yasunobu Tagami, and Yushi Oishi
  • 雑誌名: Colloids and Surfaces A (In press)
  • 査読あり
• [学会発表] 多糖ゲルに形成される空間パターンと温度の影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松前治樹,成田貴行,大西勇,鴇田昌之,大石祐司
  • 学会等名: 日本化学会第89春季年会
  • 発表場所: 千葉日本大学
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] 毛細管内において天然多糖類水溶液から形成されるゲルの空間パターン (2008)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行,大西勇,鴇田昌之、田中豊一記念シンポジウム
  • 学会等名: アルカディア市ヶ谷
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-09-11
• [学会発表] k-carrageenanゲル水溶液のゲル化に伴うパターン形成 (2008)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行,大西勇,鴇田昌之、田中豊一記念シンポジウム
  • 学会等名: アルカディア市ヶ谷
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-09-11
• [学会発表] 毛細管内において天然多糖類水溶液から形成されるゲルの空間パターン (2008)
  • 著者名/発表者名: 松前治樹,成田貴行,大西勇,鴇田昌之,大石祐司
  • 学会等名: 第61回コロイドおよび界面化学討論会
  • 発表場所: 福岡,九州大学
  • 年月日: 2008-09-09
• [学会発表] 天然多糖高分子水溶液のゲル化に伴う空間パターン形成 (2007)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行
  • 学会等名: 九州地区高分子若手研究会・冬の講演会
  • 発表場所: 長崎パブリックホール
  • 年月日: 20071100
• [学会発表] 天然多糖類水溶液のゲル化によって誘発される擬1次元空間パターン (2007)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行、大西勇、鴇田昌之、大石祐司
  • 学会等名: 第44回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 福岡北九州国際会議場
  • 年月日: 20070700
• [学会発表] 天然多糖類水溶液のゲル化によって誘発される擬2次元空間パターン (2007)
  • 著者名/発表者名: 山田祥太郎、那珂千恵、成田貴行、大西勇、大石祐司
  • 学会等名: 第44回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 福岡北九州国際会議場
  • 年月日: 20070700
• [学会発表] κ-カラギーナンゲルに生じる巨視的な縞状液晶パターン (2007)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行,大石祐司,大西勇,鴇田昌之
  • 学会等名: 日本化学会第87春季年会
  • 発表場所: 大阪関西大学
  • 年月日: 20070300
• [学会発表] 天然多糖類水溶液のゲル化に伴う自発的な空間パターンの形成 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松前治樹、山田祥太郎、成田貴行、大西勇、鴇田昌之、大石祐司
  • 学会等名: 第45回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 福岡北九州国際会議場
  • 年月日: 2007-07-05
• [学会発表] アルギン酸水溶液のゲル化に伴うパターン形成 (2007)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行、山田祥太郎、大西勇、大石祐司、鴇田昌之
  • 学会等名: 日本化学会第88春季年会
  • 発表場所: 東京立教大学
  • 年月日: 2007-03-28
• [学会発表] 多糖類水溶液のゲル化に見られる自発的なパターン形成 (2007)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行、大西勇、鴇田昌之
  • 学会等名: 第9回「プラズマと物質科学の研究討論会」
  • 発表場所: 岐阜核融合科学研究所
  • 年月日: 2007-01-10
• [学会発表] κ-carrgeenanゲルに生じるリーゼガングパターンのSpacing 係数 (2006)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行、大西勇、鴇田昌之
  • 学会等名: 第17回日本MRS学術シンポジウム
  • 発表場所: 東京日本大学
  • 年月日: 2006-12-10
• [学会発表] アガロースゲルのスピノダル分解 (2006)
  • 著者名/発表者名: 森田隆玄 成田貴行 鴇田昌之
  • 学会等名: 第55回高分子討論会
  • 発表場所: 富山 富山大学
  • 年月日: 2006-09-21
• [学会発表] κ-カラギーナンのリーゼガング現象 (2006)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行、大西勇、鴇田昌之
  • 学会等名: 第55回高分子討論会
  • 発表場所: 富山 富山大学
  • 年月日: 2006-09-21
• [学会発表] κ-carrgeenanのゲル化に伴う空間的周期パターン形成 (2006)
  • 著者名/発表者名: 成田貴行、鴇田昌之
  • 学会等名: 第43回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 福岡北九州国際会議場
  • 年月日: 2006-07-08
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://extwww.cc.saga-u.ac.jp/~naritat/yuuzai/index.html
• [産業財産権] 広範囲平滑性を有する高平滑性疎水性基板調製法 (2009)
  • 発明者名: 大石祐司,成田貴行,田上安宣
  • 権利者名: 佐賀大学
  • 産業財産権番号: 2009-100159
  • 出願年月日: 2009-04-16
• [産業財産権] 単一粒子光散乱法による微粒子構造解析装置 (2008)
  • 発明者名: 土橋敏明、成田貴行
  • 権利者名: 群馬大学
  • 産業財産権番号: 特許第4054876号
  • 取得年月日: 2008-03-05
• [産業財産権] 有機無機層状ペロブスカイト化合物薄膜及びその作成方法 (2007)
  • 発明者名: 大石祐司,江良正直,成田貴行,武田千佳
  • 権利者名: 佐賀大学
  • 産業財産権番号: 2007-168773
  • 出願年月日: 2007-06-27