エレクトロスピニング法による導電性高分子ファイバーの極細化を達成するために、極細ノズル(内径1μm)および同軸異径ノズルを用いた。極細ノズルを用いることにより、直径約100nmのポリチオフェン(P3HT)ファイバーを得ることに成功した。同軸異径ノズルにより、繊維径約100nmのポリアニリン(PANI)ファイバーを得ることに成功した。 得られた導電性高分子ナノファイバー1本をガラス基板上の金電極上に固定し、電流電圧特性を評価する手法を確立した。その結果、P3HTナノファイバーの導電率は、9.1x10^<-1>Scm^<-1>であることを明らかにした。測定したナノファイバーの導電率は、バルクフィルムと同等であった。また、カーボンナノチューブ(CNT)充填ナノファイバーの作製にも成功し(CNT含有量:0.5wt%)、同ナノファイバー1本の電流電圧測定を行い、導電率:1.1x10^<-4>Scm^<-1>を得た。
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