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2007 年度 実績報告書

補償光学系の空間周波数領域でのエイリアジング除去による性能向上の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18760047
研究機関国立天文台

研究代表者

服部 雅之  国立天文台, ハワイ観測所, RCUH職員 (20308208)

キーワード光学・量子光学 / 補償光学 / 波面計測 / 波面補正 / 位相計測 / 結像糸
研究概要

本年度は、昨年度までの計算機プログラムを拡張して計算機シミュレーションを行い、100素子を超えるような多素子の曲率型補償光学系における空間周波数領域でのエイリアジング除去が高い効果をもつことを確認した。その際特に、素子の配置を従来見られるような輪帯状や正方ではなく六方格子状とすることで、規則性を持たせながらも結像系として重要な等方性の劣化を極力抑える手法を適用した。この場合に、エイリアジング除去に用いる空間フィルターでのマスクの形状は、素子配置に対応する6角状の0次の回折域を算出した上で、それに合致させるようにした。これにより、高次成分との干渉無しに素子のサンプリング限界上限まで効果的にエイリアジングを除去できることになる。またさらに、そのように六方格子状の素子配置を行う際に、円周状に配置される外周部との接続で無理が生じないよう、素子分割の整合法にも工夫を加えた。計算機シミュレーションにより像面での点像分布を評価したところ、これらを用いた際の像性能の向上が確認された。物体が明るい場合には期待通り点像周辺の暗部への散乱光が減少してコントラストの向上が確認された。またさらに、物体が比較的暗い場合にも点像分布の広がりを顕著に抑えられることが判明した。研究内容は日本光学会年会で発表を行った。またその予行集が2頁を取れることを利用して、素子配置とマスクの設計等の各手法、および、計算機シミュレーションの結果について細述を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 多素子曲率型補償光学系における空間周波数領域でのエイリアジングの抑圧2008

    • 著者名/発表者名
      服部雅之
    • 雑誌名

      OPJ2007(日本光学会年会)予稿集

      ページ: (28B6, 2)

  • [学会発表] 多素子曲率型補償光学系における空間周波数領域でのエイリアジングの抑圧2008

    • 著者名/発表者名
      服部 雅之
    • 学会等名
      OPJ2007(日本光学会年会)
    • 発表場所
      大阪大学 吹田キャンパス
    • 年月日
      2008-11-28

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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