• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

ウォータジェットにおける衝撃発生に関連するキャビテーションの非定常挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18760132
研究機関金沢工業大学

研究代表者

杉本 康弘  金沢工業大学, 工学部, 准教授 (00319039)

キーワードキャビテーション / ウォータジェット / 圧力波伝播 / 混相流 / 画像解析
研究概要

壁面に衝突するキャビテーティングジェットまわりの流れ場はキャビテーションクラウド(気泡群)の崩壊とそれによる衝撃を伴い非常に複雑な様相を示す.このような挙動は高速度ビデオカメラ観察においても観察されている.しかし,高速度ビデオ画像は視覚的・瞬間的な情報であるため,その定量化は壊食に関連する流体エネルギの集中化現象に対する重要な情報を与えると考えられる.本研究ではキャビテーティングジェットおよびそれに伴う高速現象を捉えるため,高速度ビデオ観察するとともに,撮影された画像をフレーム間差分法を用いて解析を行った.フレーム間差分は異なる時間の2画像の差をとり,変化量を評価するもので,物体の高速動作を捉えるのに適している.本解析を時系列画像に適用し,キャビテーションクラウド崩壊時近傍の時間変化を可視化した.
本研究では,高速度ビデオ観察結果にフレーム間差分法を適用し,衝突噴流に伴う気泡群崩壊時近傍の挙動解析を行った.その結果として,フレーム間差分法を用いることにより,キャビテーティングジェットにおける衝突壁面近傍の気泡群崩壊挙動を効果的に可視化できることがわかった.また本画像解析を用いることで気液混相流中の圧力波挙動を明瞭に捉えることができる.観察された現象からはキャビテーション衝突噴流中の気泡群は,噴流軸近傍や噴流周囲部壁面近傍など種々の位置で崩壊していることがわかった.さらに,衝突噴流中心から離れた位置に存在するキャビテーションクラウドが,中心部付近で発生した圧力波により連鎖的に崩壊していく挙動が壁面近傍において観察された.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 画像解析を用いた壁面に衝突するキャビテーションクラウド崩壊時の挙動計測2007

    • 著者名/発表者名
      杉本康弘
    • 雑誌名

      噴流工学 24-3

      ページ: 32-38

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bubble Collapse Propagation and Pressure Wave at Periodic Cloud Cavitation2007

    • 著者名/発表者名
      SAITO, Y.
    • 雑誌名

      6th Int. Conf. Multiphase Flow

    • 査読あり
  • [学会発表] フレーム間差分法を用いた壁面に衝突するキャビテーションクラウド崩壊時の挙動計測2008

    • 著者名/発表者名
      杉本康弘
    • 学会等名
      2007年度ウォータジェット技術年次報告会
    • 発表場所
      静岡県清水市
    • 年月日
      2008-01-18
  • [学会発表] キャビテーティング・ウォータジェットにおける衝突壁面近傍のキャビテーションクラウドの崩壊・衝撃の様相2007

    • 著者名/発表者名
      大慈彌三郎
    • 学会等名
      日本機械学会流体工学部門講演会
    • 発表場所
      広島県東広島市
    • 年月日
      2007-11-18
  • [学会発表] キャビテーティング・ウォータジェットにおけるキャビテーションクラウドの挙動(第2報 衝突壁面近傍のキャビテーションクラウドの画像解析)2007

    • 著者名/発表者名
      杉本康弘
    • 学会等名
      日本混相流学会年会講演会2007
    • 発表場所
      北海道札幌市
    • 年月日
      2007-06-23

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi