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2006 年度 実績報告書

受動的歩行の運動解析およびその応用

研究課題

研究課題/領域番号 18760167
研究機関京都大学

研究代表者

杉本 靖博  京都大学, 工学研究科, 助手 (70402972)

キーワード受動的歩行 / 安定解析 / 歩行ロボット
研究概要

本年度では,昨年度に引き続き,受動的歩行の運動解析において,歩行ロボットの遊脚が地面に着地する瞬間のロボットの状態(これを衝突点と定義する)に着目して,衝突点から次の衝突点への状態遷移写像(ポアンカレマップ)を解析的に導出し,それを用いて構造解釈を詳細に行なうことで,「受動的歩行が何故安定になるのか?」の解明を目指した.
申請者らは昨年度までに近似的ではあるが解析的なポアンカレマップを導き,そのポアンカレマップ内にフィードバック構造があることを見出してきたが,今年度は特に,一歩行周期に対するポアンカレマップだけでなく,二歩行周期運動をしている場合においても,一歩行周期の場合と同様のポアンカレマップを導出し,それを用いた安定解析が可能であることを示した.また,二周期歩行対応のポアンカレマップにおいてもフィードバック構造が見いだせることを示した.このことは,一周期歩行の場合と同様に,二周期歩行においてもそのシステム内に自己安定性が内在されていること示す非常に興味深い結果である.
さらに,四歩行周期以上についても同様なポアンカレマップが求めることが出来る可能性を示し,受動的歩行のシステム内に,自己安定性と強い関係にあるフィードバック構造が階層的に存在しており,環境やロボットの物理パラメーターに応じてもっとも適当なものが選択されている構造が存在している可能性について議論を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] On Passive Adaptive Mechanism in Passive Dynamic Walking2007

    • 著者名/発表者名
      Koichi Osuka, Masastugu Iribe, Yasuhiro Sugimoto
    • 雑誌名

      Proc.of International conference on Morphological Computation

  • [雑誌論文] Implicit Feedback Structure in Passive Dynamic Walking2006

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Sugimoto, Koichi Osuka
    • 雑誌名

      Proc.of Dynamic Walking 2006

  • [雑誌論文] むだ時間系の安定解析再訪-受動歩行の遅延フィードバック制御まで-(2)2006

    • 著者名/発表者名
      平田健太郎, 大須賀公一, 杉本靖博
    • 雑誌名

      計測と制御 Vol.45,No.4

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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