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2006 年度 実績報告書

センサ内蔵型知能ホイールを用いた砂地走行ローバーの走行制御の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760177
研究機関東北大学

研究代表者

永谷 圭司  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80314649)

キーワードセンサ内蔵型ホイール / 土壌圧力 / スリップ率 / 砂地走行ローバー
研究概要

本研究では,「土壌パラメータを直接的に推定する」ことが可能な,センサ内蔵型ホイールを提案し,本年度は,そのホイールの試作とパラメータ取得実験を行った.このホイールは,ローバーのホイールの周囲に直接センサを取り付けるもので,ホイールの接触面の接地圧と,その接地面の範囲の計測を可能とするものである.この圧力センサに必要な機能としては,車輪の形状に影響を与えないこと,センシングエリアが小さく,アレイ状に設置可能なことが挙げられる.そこで,本研究では,厚さが0.819[mm]と非常に薄型であり,センシングエリアが直径9.5[mm]のニッタ社製圧力センサFlexiForceA-201を用いることとした.
今年度は,試作したセンサ内蔵型ホイールの動作確認を行うため,研究室で所有する「レゴリス・シミュラント」という粒径が非常に小さい土壌の上にホイールを置き,ホイールをスリップさせながら走行させ,センサから得られる土壌からの圧力の測定実験を行った.その結果,土壌圧力曲線は得られたものの,過去の文献から予想していた形状とは大きく異なっていたことが分かった.これは,センサの精度やホイールの問題というよりはむしろ,これまで広く考えられていた軟弱地盤での土壌圧力分布が,実際には異なるという可能性を示している.現在,土壌圧力曲線をオンラインで求めることができる実験装置のセットアップを完了しているため,今後は,構築したホイールを改良・利用して,更に多くの実験を行い,土壌パラメータと車輪のスリップや速度,土壌圧力との関係を明らかにしていく予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 軟弱地盤走行ローバーのスリップ率オンライン推定土壌圧力を測定する圧力センサ内蔵型ホイールの開発2006

    • 著者名/発表者名
      永谷圭司
    • 雑誌名

      第24回日本ロボット学会学術講演会予稿集 (CD-ROM)

      ページ: 1 J31

  • [雑誌論文] Terramechanics-Based Analysis on Slope Traversability for a Planetary Exploration Rover2006

    • 著者名/発表者名
      Genya Ishigami
    • 雑誌名

      Proc. of the 25th International Sympo. on Space Technology and Science

      ページ: 1025 1030

  • [雑誌論文] Path Following Control with Slip Compensation on Loose Soil for Exploration Rover2006

    • 著者名/発表者名
      Genya Ishigami
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2006 IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems

      ページ: 5552-5557

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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