まず、シミュレータの構築を行った。設備備品費として挙げた、シミュレーション用PCを用いて、粘性力を考慮したシミュレータを開発した。これまでの検討では無限幅近似を使用していたが、振動体側方からの流体の漏れを考慮したシミュレータを作成した。また、本研究のターゲットである毎分数リットルの流量域で動作するプロトタイプを作成した。プロトタイプの振動周波数、波長、振動波形を、レーザ光の反射角の変化をPSDにより検出し計測した。消耗品費として挙げた、流量計、圧力計、装置のPCによる計測制御用ソフトウェアとしてLabviewを用いた。シミュレータの結果とプロトタイプの測定結果の比較を行った。 プロトタイプは、2枚のアクリル板の間にテフロン製のシートを挟み込む事で流路を形成し、振動体としてはアルミニウムを蒸着したポリエステルフィルムを用いた。また、300〜1000v程度の高圧供給回路と高圧・微小電流の発電出力を、効率よく取り出すための整流回路の検討を行ったが、減税のところダイオードの漏れ電流による効率低下により十分な結果が得られていない。 18年度の成果としては、プロトタイプおよび測定系の確立ができたこと、振動体側方からの流体の漏れを考慮したシミュレータを作成したことが挙げられる 18年度は国内会議での発表一回を予定していたが、学会が東京で行われたため支出は無かった。
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