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2007 年度 実績報告書

低侵襲手術の記録システムと新方式バーチャル手術訓練システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18760186
研究機関名古屋大学

研究代表者

加藤 大香士  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (90362285)

キーワード低侵襲手術 / 手術事故 / 記録 / 定量解析 / 手術訓練 / 鉗子
研究概要

腹腔鏡下手術に代表される低侵襲手術に共通する問題として,狭視野な内視鏡観察,深度覚の欠如,専用手術器具の乏しい手術自由度など,術者には負担が大きい環境である.社会的需要の増大もあり,低侵襲手術が注目を浴びる中,それによる手術事故事例も増加してきている.そこで,第3者機関が客観的に手術事故を解析でき,今後の再発防止に貢献できるよう,定量手術データ収集と,適切な解析技術の開発が急務であると考え,サージェリレコーダの開発を行ってきた.以下に今年度の成果を報告する.
1)サージェリレコーダによる手術データ蓄積
異常事態時の手術データは,それ以前のデータとの相対比較や,同時系列の異なるデータ種間での相関関係を解析することによって検出が可能になると考えるが,まずは,十分な手術データの蓄積を行えるデータ収集システムが必要である.昨年度に購入した超小型・磁気式位置センサを組み込み,小型の力覚センサとともに着脱可能なセンサユニットを構成し,腹腔鏡下手術用鉗子に取り付けて鉗子操作プロセスの位置・力同時計測が可能となった.加えて,内視鏡映像と環境音声,バイタルサインの情報を時系列記録できるサージェリレコーダシステムの基礎を確立することができた.本システムを用いて,腹腔鏡下手術における鉗子操作を中心とした手術記録をブタ動物実験を通して実証した.
2)臨床使用を目指したデータ鉗子の開発
臨床現場における長時間,煩雑なツール交換に耐えうる手術データ記録鉗子を開発するため,簡便な着脱機能を有するセンサユニットの試作には成功した.しかし,鉗子重量,センサユニットからの配線など,術者にとって完全なストレスフリーを実現できていないため,さらなる改良が今後.必要である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 低侵襲手術用サージェリレコーダの開発と動物実験による機能検証2007

    • 著者名/発表者名
      生田幸士, 加藤大香士, 大栄広樹, 篠原一彦
    • 雑誌名

      生体医工学 45(1)

      ページ: 78-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Surgery Recorder System for Recording Position/Force of Forceps during Laparoscopic Surgery2007

    • 著者名/発表者名
      K. Ikuta, T. Kato, H. Ooe, S. Ando
    • 雑誌名

      Proc. The 13th International Conference on Advanced Robotics (ICAR 2007) DVD-ROM

      ページ: 94-99

    • 査読あり
  • [学会発表] "Surgery Recorder System" for Recording Position/Force of Forceps during Laparoscopic Surgery2007

    • 著者名/発表者名
      K. Ikuta, T. Kato, H. Ooe, S. Ando
    • 学会等名
      IEEE/ASME International Conference on Advanced Intelligent Mechatronics (AIM 2007)
    • 発表場所
      ETHZ, Switzerlanad
    • 年月日
      2007-09-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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