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2008 年度 実績報告書

フェージング相関を活用したOFDM伝送方式

研究課題

研究課題/領域番号 18760269
研究機関信州大学

研究代表者

笹森 文仁  信州大学, 工学部, 准教授 (70298090)

キーワード移動通信 / OFDM / フェージング相関 / ダイバーシチ / ビット誤り率 / スループット / 理論解析 / MSDD
研究概要

OFDM伝送方式は, ディジタル変調信号を時間と周波数の2次元配列的に伝送する方式である. 本研究では, 伝送路状態が劣悪な環境において, 伝送品質(ビット誤り率)あるいは伝送効率(スループット)を維持するために, 適応変調方式のように変調度を下げて1ビット当たりの送信エネルギーを増大するよりも, 変調度を下げずに複数のサブキャリヤで同一シンボルを送信・合成して時間または周波数ダイバーシチ効果を狙った方が効果的であることを理論的に検証した. 具体的には, 「ドップラー周波数(時間変動)」と「遅延スプレッド(周波数変動)」の2つのパラメータ値からフェージング相関の統計値を計算し, ダイバーシチ適用時のOFDM伝送方式のビット誤り率およびスループットを簡易かつ瞬時に計算できる手法(閉じた形の計算式)を確立した. 一般に, フェージング相関値が小さくなるほどダイバーシチ効果(特性改善効果)は大きくなるが, 導出した計算式を用いることによって上述した特性変化を簡易かつ瞬時に検証できる. 一方, 更なる特性改善効果を目指し, 複数の変調シンボルを同時に復調する多シンボル遅延検波(MSDD)方式を適用した時の特性についても検証した. 従来の遅延検波ではエラーフロアが生じるほど変動が大きいフェージング環境下においても, MSDD方式を適用することによってエラーフロアが軽減できることを確認した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] A Simple Expression of BER Performance in COFDM Systems over Fading Channels2009

    • 著者名/発表者名
      F. Sasamori, Y. Ishikawa, S. Handa, S. Oshita
    • 雑誌名

      IEICE Trans. Fundamentals E92-A

      ページ: 332-336

    • 査読あり
  • [学会発表] 適応制御を用いた符号化OFDMシステムのスループット特性2008

    • 著者名/発表者名
      新井 紀裕, 笹森 文仁, 半田 志郎, 大下 眞二郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会信越支部大会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      2008-09-27
  • [学会発表] MSDD/OFDMシステムにおけるドップラー速度の推定法2008

    • 著者名/発表者名
      中瀬古 浩己, 笹森 文仁, 半田 志郎, 大下 眞二郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会信越支部大会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      2008-09-27
  • [学会発表] MSDD/OFDMシステムにおけるダイバーシチ適用時の尤度計算法2008

    • 著者名/発表者名
      渡邉 光春, 笹森 文仁, 半田 志郎, 大下 眞二郎
    • 学会等名
      電子情報通信学会信越支部大会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      2008-09-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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