研究概要 |
本研究では磁気記録の高密度化に適した誤り訂正符号化と復号の手法を開発することを目標としている. この応用では冗長性の小さい高符号化率を有する符号を構成すること, 及び効率に優れかつ性能の良い復号法が求められる. 本年度は当研究課題において前年度までに検討した課題を発展させることで, 高い性能を達成する符号化と信号処理技術について合的にした 本研究課題での昨年度までの活動において. 確率的反復復号法に滴したインタリーブを介した連接符号を提案した. また, 低密度パリディ検査符号の復号に関して, 実用上有用と考えられる符号長が制限された符号の復号法を提案し, 従来の反復復号の特性を改善できることを示している. 本年度は, これらの符号化および復号法を磁気記録の通信路で用いた場合の信号処理について研究を了つた. 特に磁気記録の信号検出と誤り訂正符号の復号法を融合させる結合反復的検出・復号の手法に関して重点的に検討を行っている. 信号検出器と確率的復号器の結合反復処理を行うことは従来から広く研究されているが, それらの出力であるアナログ情報を利用して効率的に推定語を求める方法を新たに開発することで, 既存のアプローチでは達成が困難であった誤り率特性が実現できることを確認できた. また, ストレージには機密情報が蓄積されることが多いことから, 再生情報の信頼性のみならず不正アクセスなどにる全性をも上させるための広義の符号も重要な課題として挙げられる. 本年度め研究では, セキュリティも考慮した高能率符号化法に関する基礎的な検討を実施した.
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