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2006 年度 実績報告書

非線形システムにおけるセーフマニュアル制御系の設計と挙動解析

研究課題

研究課題/領域番号 18760328
研究機関東京電機大学

研究代表者

岩瀬 将美  東京電機大学, 理工学部, 講師 (50339074)

キーワード不安定系 / 吸引領域 / 入力飽和 / 安定解析 / 倒立振子
研究概要

科学技術の発展とともに様々なシステムの自動化が目指されているが,自動車,航空機プラント操業などの現実社会で稼動するシステムに対して,完全に自動で起こりうる全ての事象に対応することは難しく,また状況に応じて高度な判断が要求される場合があるため,人間による手動制御が必要不可欠である.しかし,不安定なシステムの安定化・高効率化・高性能化には自動制御が欠かせない技術であり,数多くの実システムでは手動制御と自動制御が混在している.このような手動制御と自動制御が混在するシステムでは,それぞれの制御が相反する場合がある.航空機において自動制御と手動制御のミスマッチからpilot-induced oscillationが生じ大惨事を招いたことは,手動制御と自動制御の折衝・協調・融合を考慮したSafe-Manual Control(以下,SMCと略す)の必要性・重要性を極めて強く示唆している.
H18年度は,SMC (Safe Manual Control)の理論的な発展を目標とし,既に検討されている単振子のFuruta Pendulumシステムにアクチュエータの出力絶対値に飽和が存在する場合を発展・応用を目指した.解析すべき位相平面内の制御可能領域を得る具体的方策として,近似領域を計算機による数値解法的な問題へと帰着した.これらの方法をセグウェイと呼ばれる,同軸上に車輪がついた不安定な乗り物の制御に応用し,本手法の有効性を検証した.これらの結果は雑誌論文・学会等で発表済みである.また,自動制御入力として申請者らが携わってきた状態依存型フィードバック制御などの非線形制御を用いた場合のSMC制御問題を考え,そのときの制御可能領域を数値的に計算することについても検討を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] An Assistant System for Riding a Unicycle2007

    • 著者名/発表者名
      M.Iwase, Y.Kanai, M.Kinoshita, S.Hatakeyama, Y.Kashimura, I.Hanazaki, T.Yokoyama, H.Higaki, K.Fujisawa
    • 雑誌名

      International Journal of Assistive Robotics and Mechatronics 8・1

      ページ: 10, 18

  • [雑誌論文] Safe Manual Control of Pendulums - A Human Adaptive Mechatronics Perspective -2006

    • 著者名/発表者名
      K.J.Astrom, M.Iwase, K.Furuta, J.Akesson
    • 雑誌名

      International Journal of Assistive Robotics and Mechatronics 7・1

      ページ: 3, 11

  • [図書] メカトロニクス概論2007

    • 著者名/発表者名
      古田勝久編著(石川, 岩瀬, 大園, 大畠, 国吉, 鈴木, 中村, 畠山, 花崎, 原島, 桧垣, 横山:分担執筆)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      オーム社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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