研究概要 |
H19年度の研究では,ゴム材料を応用した免震・制振デバイスの極限的な大変形解析を目的とし,そのシミュレーションに適した解析手法について検討した。具体的には,メッシュフリー法を選択し,大変形解析のためのプログラムを開発するとともに,近似解の精度と,計算時の安定性について評価を行った。その結果,メッシュフリー法は,従来の有限要素法と比較して若干手間がかかるものの,極限的な大変形領域まで解析可能であることを確認した。ただし,計算過程で収束が不安定になる場合があり,今後,この点を改善していく必要がある。また,有限要素法でもメッシュの配置を工夫することである程度解析が可能であることから,今後は両手法により性能予測システムを構築し,本研究で構築してきたエネルギー吸収性能を再現可能な構成モデルを導入していくつもりである。
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