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2006 年度 実績報告書

高じん性セメント複合材料による剥落防止効果を付与した電気化学的補修に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760352
研究機関徳島大学

研究代表者

上田 隆雄  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教授 (20284309)

キーワード塩害 / 電気化学的補修 / コンクリート / DFRCC / 防食・補修効果 / 補強効果 / 微細ひび割れ / 陽極層接着強度
研究概要

本研究では,過酷な塩害条件を想定してあらかじめ塩化物イオンを混入した鉄筋コンクリート供試体を用意する。この供試体に対してDFRCCを用いて陽極材であるチタンメッシュを接着した後に,電気化学的補修工法を適用し,補修効果および剥落防止効果を確認する。平成18年度に得られた結果を以下に要約する。
(1)本研究の配合条件では,PVA繊維を混入したDFRCCはW/Bが37%の場合より45%の場合の方が大きな曲げじん性を示し,WBが37%の場合で比較すると,PVA繊維よりPE繊維の方が大きな曲げじん性を示した。
(2)本研究で提案した工法による通電処理を実施した結果,鉄筋近傍のコンクリートからの脱塩量は,従来型のデサリネーションで得られる脱塩量と同程度であった。また,供試体中の鉄筋電位から,鉄筋に防食電流が供給されていることが確認された。
(3)通電処理により,DFRCC陽極層と母材コンクリートとの接着強度が低下した。特にPVA繊維を混入したW/Bが37%のDFRCCをせっちゃくした場合に,顕著な接着強度の低下が認められた。
(4)DFRCC陽極層を接着した供試体は無補強の場合に比べ,曲げ耐力や曲げじん性が増加したが,その効果は通電処理により低下した。また,PVA繊維を混入したW/Bが37%のHPFRCCを接着した場合は,曲げじん性の低下が顕著であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] HPFRCC陽極層を用いた電気化学的防食工法に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      稲岡和彦
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 29(印刷中)

  • [雑誌論文] Electrochemical rehabilitation with the aid of ductile fiber reinforced cementitious composites in anode system2007

    • 著者名/発表者名
      Takao UEDA
    • 雑誌名

      Proceedings of the Fifth International Conference on Concre to Under Severe Conditions (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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