• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

腐食環境を考慮した時空間統計モデルによる構造物の経年劣化予測手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18760353
研究機関九州大学

研究代表者

貝沼 重信  九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (00262874)

キーワード腐食 / 鋼構造物 / 経年劣化 / 空間統計モデル / バリオグラム / 回帰樹
研究概要

本研究では,様々な腐食環境,構造部材・部位や経時性が鋼材の腐食挙動に及ぼす影響を空間統計学的に明らかにした上で,構造物の経年劣化(腐食劣化,力学性能低下)の評価・予測手法を確立することを目指す.申請期間内には,経時性を考慮した空間統計モデル(以下,時空間統計モデル)を構築する.また,ACM型腐食センサ(以下,ACMセンサ)の測定・解析から得られる腐食環境パラメータを導入した時空間統計モデルによる構造部材の腐食劣化のシミュレーション手法を提案する.
平成18年度は,鋼板と溶接継手の試験体を製作し,それらの試験体を用いた大気暴露試験を開始した.暴露地点は海岸からの飛来塩により腐食環境が比較的厳しいとされる沖縄本土の南東部に位置する西原町(海岸線から2kmの地点)とした.大気暴露された試験体の表裏面や角度(水平,垂直,45度)の腐食環境の違いが腐食挙動に及ぼす影響を定量的に把握し,それらの経時的な相関関係を解明するために,ACM型の腐食センサ,温湿度センサ,太陽電池パネルやバッテリなどを用いて腐食環境モニタリングシステムを構築した.試験体の大気暴露期間は6ヶ月,1年,2年,4年を予定している.現在,6ヶ月間大気暴露した試験体を回収することで,腐食生成状況,表面性状,重量変化などのデータを得ている.また,6ヶ月間の腐食モニタリングデータから温湿度,結露降雨,付着塩分量などの腐食環境パラメータの解析に至っている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 鋼構造部材のコンクリート境界部における経時的腐食表面性状の数値シミュレーション2006

    • 著者名/発表者名
      貝沼重信, 他1名
    • 雑誌名

      土木学会論文集 A Vol.62・No.2

      ページ: 440-453

  • [雑誌論文] 海洋暴露された鋼材の腐食表面性状の数値シミユレーション2006

    • 著者名/発表者名
      貝沼重信, 他3名
    • 雑誌名

      土木学会第61回年次学術講演会講演概要集 第1部(CD-ROM)

  • [雑誌論文] A Fatigue Strength Evaluation Method for Load-carrying Fillet Welded Cruciform Joints2006

    • 著者名/発表者名
      S.Kainuma, 他1名
    • 雑誌名

      International Journal of Fatigue Vo1.28・Issue 8

      ページ: 864-872

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi