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2008 年度 実績報告書

超磁歪振動子を用いた岩盤斜面の安定性評価

研究課題

研究課題/領域番号 18760357
研究機関筑波大学

研究代表者

川村 洋平  筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (40361323)

キーワード超磁歪振動子 / 岩盤斜面 / 安定性評価 / ケプストラム解析 / 相互相関 / 信号圧縮 / 亀裂分布 / 反射波
研究概要

本研究では超磁歪振動子を入力に用いて岩盤斜面の安定性を評価すための手法を確立するために、コンクリートブロックの寸法推定実験及び実規模実験として凝灰岩の採石場にて凝灰岩の損傷検査を行った。解析手法として相互相関法、信号圧縮法、およびケプストラム解析を適用した。それぞれの解析の結果、ケプストラム解析が最も簡易な計測方法で良好な結果を得られることを確認した。また、その適用性を向上させるために、入力波形として連続した正弦波及び正弦波1波を適用し、入力波形に応じた改善策を提案した。連続した正弦波を用いた場合の欠点を考慮し正弦波一波を入力として用いた基礎実験をおこなった。一波を入力電圧波形とすることで、エネルギーの大きな入力は不可能となるが、直接波が減衰するため解析結果に及ぼす直接波の悪影響が低減されることを確認した。
解析結果から実規模実験においても亀裂からの反射波到達時間の検出が可能であることを確認し、本システムを用いて岩盤斜面の亀裂の分布の推定を行うことができる可能性を示した。それによって亀裂から反射波到達時間を検出することができれば将来、亀裂面の映像化も可能であると考えられる。
また、対象によって入力波形を選択する有効性も確認された。平面的に広がった形状のものが対象となる場合は実規模実験で良好な結果が得られたように、連続した正弦波を高周波で入力する手法が有効である。一方で杭などの柱状のものが対象となった場合、正弦波一波を入力波形として適用する手法が有効であり、本研究の基礎実験で示したような良好な結果が期待できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 超磁歪振動子を用いたコンクリート構造物・岩盤斜面に対する非破壊検査におけるケプストラム解析の適用性2008

    • 著者名/発表者名
      川村洋平, 浅香充慶, 河宜成, 大川浩一, 水谷孝一
    • 雑誌名

      Journal of MMIJ 124

      ページ: 452-458

    • 査読あり
  • [学会発表] Accuracy Improvement of Cepstrum Analysis Using Giant-magne tostriction VibratorApplied to Non-destructive Testing for Crack of Rock Slope2008

    • 著者名/発表者名
      M. Asaka, Y. Kawamura, H. Okawa and K. Mizutani
    • 学会等名
      Pro. 17th Int. Symposium on Mine Planning and Eauinment Selection
    • 発表場所
      北京(中国)
    • 年月日
      2008-10-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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