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2006 年度 実績報告書

飛沫蒸発フラックス計測システムの開発と都市における水収支の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18760371
研究機関東京工業大学

研究代表者

森脇 亮  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助手 (10302952)

キーワード遮断蒸発 / 飛沫 / 都市 / 野外実験 / 降雨 / 水収支
研究概要

本年度は主に,(1)降雨-流出過程を完全に閉じることが可能な屋外スケールモデル実験サイトで降雨中の遮断蒸発量の降雨強度依存性、気温依存性などを明らかにすること,(2)飛沫蒸発フラックスを直接的に計測する手法を確立すること,を目的として研究を行った.
(1)水収支残差から求めた遮断蒸発量の基礎的検討
既存の屋外スケールモデル実験場(日本工業大学敷地内)において遮断蒸発特性の基礎的検討を行った.50m×100mの敷地の一角(6m×6m)に集水域を設置し,流出量や降雨量を0.1mm精度でモニタリングした.そして水収支の残差(流出-降雨)から降雨中の遮断蒸発を定量的に求めた.2006年9月から翌年1月21日までに本サイトで得られた降雨数は32で,最大降雨強度にして0.1-13.1mm hour-1,総降雨量にして0.2-134.5mmまでと有意な幅を持った降雨イベントが得られた.一降雨中の遮断蒸発量は0-4.9mmであり,これらは飽差に大きく依存することがわかった.降雨開始時の飽差が大きくなるほど遮断蒸発量は増加する.
(2)飛沫フラックス計測システムの構築
粒径別測定が可能な雨滴粒子測定用パーティクルカウンターを購入し,超音波風速計と同期計測させることで渦相関システムを構築した.またこの飛沫フラックス計測システムを実際の都市キャノピーに適用し,都市域における粒子フラックスをモニタリングした.降雨時に飛沫量の増加傾向がみられることが明らかになったが、フラックスの定量評価に関しては来年度の課題である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 屋外都市スケールモデルにおける降雨中遮断蒸発実験2007

    • 著者名/発表者名
      仲吉信人, 森脇 亮, 神田 学
    • 雑誌名

      土木学会水工学論文集 51

      ページ: 253-258

  • [雑誌論文] 都市キャノピーにおける温位・CO_2・H_2Oの鉛直分布と鉛直拡散係数2007

    • 著者名/発表者名
      森脇 亮, 森泉孝信, 神田 学
    • 雑誌名

      土木学会水工学論文集 51

      ページ: 271-276

  • [雑誌論文] Scalar roughness parameters for a suburban area2006

    • 著者名/発表者名
      Moriwaki, R., Kanda, M.
    • 雑誌名

      Journal of the Meteorological Society of Japan 84

      ページ: 187-198

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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