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2007 年度 実績報告書

完全流体における自由表面問題の非線形有限要素解析

研究課題

研究課題/領域番号 18760422
研究機関鹿児島大学

研究代表者

山本 憲司  鹿児島大学, 工学部, 助教 (70311884)

キーワードスロッシング / 完全流体 / 自由表面問題 / 有限要素法 / 浮き屋根 / 変分原理
研究概要

ベルヌーイの圧力方程式を体積積分したエネルギー関数を汎関数として用い、三次元容器における非線形スロッシングの有限要素解析の定式化を行った。流体要素の節点座標を自由表面変位の関数として与え、速度ポテンシャルを流体場の変形に追従する移動座標により表現して、汎関数の離散化を行った。簡単な代数方程式の微分によって、三次元容器の場合においても流体場の変形に伴うメッシュの移動ルールを含んだ完全な非線形釣合式を容易に導くことができた。定式化をもとにプログラムの作成を行い、円筒液体貯槽の数値解析を行った。良好な結果が得られることを確認し、提案手法の妥当性について確認した。
また、二次元容器の問題では自由用面に浮き屋根を浮かべた場合の問題について扱った。弾性体と完全流体の非線形相互作用問題を支配する汎関数として、Lukeの汎関数(流体圧力の体積積分)とハミルトンの原理の差で表される汎関数を定義し、釣合式の導出を行った。浮き屋根の幾何学的非線形性によって波高の応答が抑えられるようなモデルを解析し、良好な結果が得られることを確認した。
提案手法は、リッツ法による定式化を用いることで、自由表面問題の厳密な離散系釣合式を容易に導くことが可能である。また、境界と流体揚内部を区別することなく全ての要素を統一的に扱うことが可能であり、シンプルなアルゴリズムによって解析することができる。種々の問題に適用し、これらの結果を通して有用な手法であることを示すことができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 浮き屋根を有する二次元液体貯槽の非線形スロッシング解析2008

    • 著者名/発表者名
      山本憲司, 皆川洋一
    • 雑誌名

      日本建築学会九州支部研究報告 第47号・1

      ページ: 537-540

  • [学会発表] 浮き屋根を有する二次元液体貯槽の非線形スロッシング解析2008

    • 著者名/発表者名
      山本憲司, 皆川洋一
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告
    • 発表場所
      崇城大学
    • 年月日
      2008-03-02
  • [学会発表] 二次元任意形状容器における完全流体の非線形スロッシング有限要素解析2007

    • 著者名/発表者名
      山本憲司, 皆川洋一
    • 学会等名
      日本建築学会2007年度大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2007-08-30

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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