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2007 年度 実績報告書

CFDによる通風気流構造解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760440
研究機関関東学院大学

研究代表者

遠藤 智行  関東学院大学, 工学部, 講師 (90385534)

キーワードCFD / 通風 / 風圧係数 / 建物周辺気流 / マルチブロック / 周期境界 / LES / 流管解析
研究概要

これまでの検討により、戸建住宅形状の建物における風圧係数予測において屋根棟部分における極端な負圧の発生を、メッシュを極分割することにより、解消可能であることを示した。本年度はこの分割方法について、明確なメソッドを構築することに着手した。建物に影響を及ぼさない領域については、直交格子を用いた単純なメッシュ形状とし、建物近傍では建物形状に沿うように、薄いレイヤーメッシュを用いる。両者を結合する空間にマルチブロック手法を適用し、形状によるメッシュの歪み、連続するメッシュとの入出射角度を極力小さくすることを試みた。数パターンの検討の後に屋根棟部分のような形状に最適な分割手法を提案した。
続いて、戸建て住宅が実際のように密集している状態における予測精度向上のための検討を継続して実施した。周期境界条件を用いることにより、計算負荷を小さくすることは昨年度までに可能となったが、本年度では、周期境界を適用する際の建物分割方法についても検討を実施した。風向角度が建物正面の場合には、建物形状も半分にし、乱流モデルとして、RNGモデル、Durbinモデル(α=0.65以上、1以下)を適用することにより、高い予測精度が確保できることが判明した。
開口部通過時における流管解析プログラムの改良に着手し、全圧、動圧、静圧の変動を詳細に把握することが可能となった。筆者らが開発した通風量予測モデルである「局所相似モデル」の考え方と連動して開口部周辺の圧力場をモデル化し、開口部通過時における動圧→静圧への転換過程等を示した。
本年度から所属を移籍した関係で計算マシンが変更となり、LESソルバーの再最適化について、現在実施中ある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Numerical analysis of wind pressure distribution on a building in densely settled urban area by using CFD2007

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Endo, Takashi Kurabuchi, Toshihiro Nonaka, Yuiko Kadowaki and Masaaki Ohba
    • 雑誌名

      Proceedings of Roomvent 2007 Vol.1

      ページ: 253-261

    • 査読あり
  • [学会発表] CFDによる建物風圧係数分布の予測精度に関する研究 その4複雑形状建物のための効率的な格子形状の検討2007

    • 著者名/発表者名
      川瀬智文、倉渕隆、大場正昭、遠藤智行、後藤伴延、赤嶺嘉彦、野中俊宏、門脇由以子
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      20070800
  • [学会発表] CFDによる周期境界条件を用いた市街地建物の風圧係数予測に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      門脇由以子 他
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2007-08-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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