本研究では、低湿度環境下でのまばたき回数増加が在室者の視覚情報取得、疲労感に及ぼす影響を検討することを目的としている。視覚認知反応作業を作業成績評価ツールとして開発した。湿度、気流、光を環境からの目に対する負荷と位置づけた被験者実験を実施し作業の妥当性の検討を行った。被験者のまばたきが短くなると、作業成績が低下する可能性があることが示唆された。視覚認知反応作業を用いて、低湿度条件と高湿度条件にて実験を実施した。また、被験者実験における新しいまばたき時間測定方法の検討を行った。本研究成果より、湿度基準を定める際に視覚情報取得を考慮した知的生産性・疲労感評価を考慮する必要があることが示された。
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