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2006 年度 実績報告書

緑地の大気浄化機能を用いた都市開発計画評価手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760463
研究機関徳島大学

研究代表者

渡辺 公次郎  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助手 (30372717)

キーワード緑地 / 市街化シミュレーション / 大気汚染ガス / 吸収量 / GIS / 地方都市 / セルオートマトン
研究概要

本年度は、評価手法の基礎情報となる大気汚染ガス濃度推計モデルと、ミクロレベルの土地利用予測モデルの開発を行った。
研究対象地域(徳島市周辺部)の道路網、土地利用、人口、幹線道路の交通量、施設の位置(工場、役場、駅)、標高、傾斜、区域区分、観測点別大気汚染ガス濃度観測値のデータをGIS上で整備し、それらを用いて、数量化I類分析を行った。目的変数は観測点別大気汚染ガス濃度観測値、説明変数は前述したこれ以外のデータである。用いた大気汚染ガス濃度は、対象地域およびその周辺の20箇所とし、NO2とSO2を分析対象とした。数量化1類分析から得られる推計式を用いて、100mメッシュ単位でNO2とSO2の推計を行った。その結果、大まかな濃度分布傾向を捉えることはできたが、精度の向上が課題として残った。
土地利用予測モデルの開発では、これまで研究代表者らが研究を進めてきたモデル開発で得られた知見を踏まえ、より精度を向上させるために、ミドルスケール、ミクロスケールの2段階で予測が可能なモデルを考案した。ミドルスケールでは、3次メッシュ(約1km)単位で、ニューラルネットワーク(NN)を用いた土地利用予測モデルを開発した。次年度はこの3次メッシコ.別土地利用予測モデルの結果を用いてミクロスケール(約100mメッシュ単位)で、土地利用動向の予測が可能なモデル開発を進める予定である。
次年度は大気汚染ガス濃度推計モデルを改良し、土地利用予測モデルと組み合わせ、大気汚染ガス吸収量を指標とした、都市開発計画評価手法の開発を行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 植生の大気汚染ガス吸収量を指標とした市街化シミュレーション2006

    • 著者名/発表者名
      渡辺 公次郎
    • 雑誌名

      土木計画学研究・論文集 23-1

      ページ: 133-140

  • [雑誌論文] 開発途上国における土地利用計画支援ツールの開発2006

    • 著者名/発表者名
      長崎 浩紀
    • 雑誌名

      GIS-理論と応用 14-2

      ページ: 157-168

  • [雑誌論文] 土地利用の変化に伴う植生の大気汚染ガス吸収量の分析2006

    • 著者名/発表者名
      池田 寛之
    • 雑誌名

      地理情報システム学会講演論文集 15

      ページ: 475-478

  • [雑誌論文] 開発途上国における市街化を考慮した土地利用計画支援ツールの開発2006

    • 著者名/発表者名
      渡辺 公次郎
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集 F-1

      ページ: 821-822

  • [雑誌論文] 津波防災まちづくり支援ツールの開発 その1 津波避難シミュレーションモデルの開発2006

    • 著者名/発表者名
      渡辺 公次郎
    • 雑誌名

      都市計画研究講演集 4

      ページ: 41-44

  • [雑誌論文] 緑地による大気浄化度を評価指標とした郊外部の市街化規制方策の検討2006

    • 著者名/発表者名
      池田 寛之
    • 雑誌名

      土木学会四国支部技術研究発表会講演概要集

      ページ: 290-291

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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