• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

事前復興計画論に基づく防災まちづくり技術のリ・デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 18760466
研究機関首都大学東京

研究代表者

市古 太郎  首都大学東京, 都市環境学研究科, 研究員 (10318355)

キーワード減災 / 首都直下地震 / 事前復興論 / 防災まちづくり / 復興訓練 / 図上訓練 / GIS
研究概要

平成18年度は,事前復興計画論の射程と構成を検討するため,震災対策として実施された2つの復興訓練,(1)練馬区桜台地区における震災復興まちづくり模擬訓練,と(2)東京都都市整備局による都市復興図上訓練に実施協力し,参加者アンケート調査などを実施した.
桜台の訓練は平成18年7月から平成19年3月にかけて区役所が地元町内会によびかけて実施された.本研究としては,内閣府の首都直下地震被害想定の計算方法をベースに,地区スケールでの被害想定図を作成したり,復興資源や復興計画を検討するための空間データベースについて実装をおこない,訓練に活用した.この空間データベースは,訓練終了後,市民,行政,専門家が震災に備えて復興まちづくりを始める,ための情報資源となるよう,内容などの検討を行った.桜台の訓練では「地域協働型」で復興まちづくりを進めていく際のプロセスについてフローとして整理できた反面,訓練後のまちづくりに読み替えができる,まちづくり計画の形成までは至らなかった.練馬区では平成19年度に引き続き「震災復興マニュアル」の策定を予定しており,策定への協力を通して,事前復興のまちづくりと地域協働のあり方について引き続き考察する予定である.
また東京都都市整備局による都市復興図上訓練を通して,行政発意型で復興まちづくり計画を提案する場合の項目内容や表現方法について検討し,また神戸で大きな課題となった被災者の納得を得ながら復興都市計画を進めていくプロセスについて,検討をおこなった,区市の条例で指定する市街地復興区分や被災市街地復興特別措置法による建築制限の活用など,通常時の都市計画とは異なる復興都市計画特有の計画形成手法についての検討と課題を整理した一方,復興まちづくり計画の内容と表現方法については,計画形成技術として検討の余地が残され,平成19年度に継続して検討する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 事前復興対策としての都市復興図上訓練の現状と考察-8回目を迎えた東京区市行政職員向け都市復興図上訓練から-2006

    • 著者名/発表者名
      市古太郎, 饗庭伸, 佐藤隆雄, 中林一樹
    • 雑誌名

      日本都市計画学会学術研究論文集 No. 41

      ページ: 701-706

  • [雑誌論文] 事前復興計画論に基づく地区防災まちづくりの新たな可能性2006

    • 著者名/発表者名
      市古太郎
    • 雑誌名

      オペレーションズ・リサーチ vol.51,no.10

      ページ: 22-27

  • [雑誌論文] 参加のまちづくり技術を用いた震災復興まちづくり模擬訓練の報告その3-八王子市における導入型模擬訓練の開発-2006

    • 著者名/発表者名
      饗庭伸, 市古太郎, 皆川晃夫, 覚知昇一, 中林一樹, 吉川仁, 高見沢邦郎
    • 雑誌名

      地域安全学会梗概集 No. 18

      ページ: C-5

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi