• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

都市社会における共棲空間に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18760472
研究機関熊本県立大学

研究代表者

西 英子  熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (70405570)

キーワード都市社会 / 共棲空間 / 都市計画 / 地域計画 / 地域コミュニティ / 社会関係資本 / デンマーク
研究概要

まちづくり(社会的な計画)の中で,居場所や地域コミュニティをどのように創造するかについて,デンマークとの比較も含め,多数の他国籍居住者が地域を構成し,多文化社会として多くの政策,取り組みを行っているオーストラリア・シドニーの事例を検討した。あわせて,熊本の古町,新町地区のコミュニティづくりについて分析を深めた。
(1)オーストラリア・シドニーにおける研究
シドニー郊外のシドニー北西エリアのブラックタウン・カウンシル等を訪問し,他国籍の住民間のコミュニティについて把握した。都市の成長拡大に伴い大型のニュータウンやショッピングセンターの建設が相次いでいる。同じ国籍内ではタイトなコミュニティが形成されているが,他国籍間では課題が多い。社会的計画における重要事項は,仕事,居住空間,交通問題。トータルとして社会的統合を図るような方向性を探らなければ都市全体の活力に繋がらず,国と地方自治体間のやり取りが続いている。デンマークと比べると多文化社会のなかのまちづくりとしての取り組みはまだ試行錯誤の段階であるように思われる。
(2)熊本における考察
熊本市の中心市街地に位置する古町,新町地区は,400年前の町割りを現在も残す歴史,文化の感じられる地区である。しかし,近年は,コンパクトシティや街なか居住の流れもありマンションが急増している。マンション居住者は,地域行事にも参加したい意向はありながらもきっかけがないと答える者が多かった。しかし,旧住民のまちづくり活動が活発化しており,新旧の住民間のコミュニティは,イベントや自治会活動のあり方しだいで大きな可能性があることが分かった。そのための地域の広場,コミュニティセンターを介する活動に注目できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 熊本市における街なか居住に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      西 英子
    • 雑誌名

      日本都市計画学会論文集 (未定)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi