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2007 年度 実績報告書

一体的経営体としての商店街組織による商いとまちづくりのマネジメントシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18760473
研究機関早稲田大学

研究代表者

川原 晋  早稲田大学, 理工学術院, 講師 (10367047)

キーワード都市・地域計画 / まちづくりマネジメント / まちづくり協定 / データベース / モデル設計 / 商店街 / テナントマッチング
研究概要

本研究は、商店街組織が中心的役割を果たしながら個別店舗の業種・業態改善や住環境改善、景観づくり等を、商店街全体として戦略的に進めるためのマネジメントシステムを開発する研究である。19年度は次のことを進めた。
商い・居住・景観の創造的な協議を支えるデータベース(以下DBとする)の開発については、昨年度から発展させ「地域の多元的なヒストリー・DB」の理論と骨格を作成した。その内容は、第一にまちづくり文脈としての景観であり、第二にパブリック・ヒストリーとしての景観である。これらは、歴史的町並みが残っていない地域で、なお豊かで創造的な景観形成や商店街活性化の議論のより所とするものだ。まちづくり文脈としての景観とは、現在進行形の様々なまちづくり活動のアイデアや実践の蓄積をつなぐ物語の中に価値づけるという「まちづくりの文脈化」を行い、そこに担保される根拠によって生み出す景観である。またパブリック・ヒストリーとしての景観とは、地域の歴史から個店の商売の歴史を掘り起こし、美的景観だけでない、地域の社会的価値、生活景価値を付与した場所や建築物として顕在化させる景観である。これまでのまちづくりの蓄積をこの視点から整理し、DBとしてくみ上げ中である。初期案は、「地域協働まちづくり支援のためのデータベースの研究(3)-まちづくり文脈とアイデアを結ぶデータベース作成に向けて」として2007年度日本建築学会梗概で発表した。
テナントマネジメントシステムの開発については、地方都市で地域循環型のまちづくりを支える担い手として商店街が生き残るには、商店街の戦略にあったテナント誘致をマネジメントできるように、商店街が事業主体となった共同店舗等の事業を興していく必要性が明確化した。そこで、これを「市民まちづくり事業」として定義しその事業化を進めながら、主体形成の方法やテナントマネジメントの方法を整理中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 商店街組織のまちづくりマネジメント力を育むまちづくり協定策定プロセスの開発-協定策定と並行した実験的企画の実施によって生まれる「気づき」の効果-2007

    • 著者名/発表者名
      川原晋、佐藤滋
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 616号

      ページ: 113-120

    • 査読あり
  • [学会発表] 地域協働まちづくり支援のためのデータベースの研究(3)まちづくり文脈とアイデアを結ぶデータベースの作成に向けて2007

    • 著者名/発表者名
      川原 晋
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      日本建築学会大会
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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