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2008 年度 実績報告書

昼夜間の景観の様相変化とその識別構造のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 18760476
研究機関名城大学

研究代表者

大影 佳史  名城大学, 理工学部, 准教授 (20303852)

キーワード景観 / 様相 / 時系列変化 / 夕 / 夜 / 画像 / 識別 / 光
研究概要

本研究は、景観の様相変化を人間の識別判断に基づいて記述・把握することを目指した基礎的研究である。
本研究課題では、昼夜間の景観様相変化に関して、景観画像の分析および被験者を用いた二種類の識別要因把握実験を行い、人間の識別判断の様子およびその要因を把握することを試みた。そして、これらの分析結果をもとに、景観の様相変化およびその識別構造のモデルについて検討しモデル化の課題・方針を得た。
本年度の主な内容、成果等は以下である。
1) 識別実験1(識別状態および識別要因の把握)の結果分析
昼から夜にかけての景観画像を連続的に映写し、被験者に観察させ、印象の似通っている画像をグルーピングさせ、かつその特徴について自由記述させる実験を行い、その結果を分析して印象変化の段階性の存在および印象変化に関係する景観要素を把握した。
2) 識別実験2(識別状態および識別要因の把握)の結果分析
昼・夕・夜など上記の各印象変化の段階に対応する景観画像を映写し、被験者に観察させ、眼球運動計測装置を用いて各時間帯の注目要素を把握し、これらと様相変化内容との関係を考察した。
3) 上記の実験結果および景観画像データの詳細な分析・考察を行い、時間的に移り変わる景観の識別構造のモデル化および昼から夜への様相変化の記述を試みた。同時に様相変化現象における景観構成要素(空、山などの自然要素や壁面等の人工要素)の役割を考察した。
人間の識別判断と関係づけられる説明要因として、各景観構成要素のふるまいと景観(画像)全体が持つ様相特徴がその要素となっていることが見出されたが、様々な景観構成要素および人間の識別判断をいかに整理しうるかという点、方位や距離をいかに位置づけるかといった点にも課題があり、検討を重ねる必要があることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 時系列連続写真の分節実験と景観構成要素の色彩特性変化の分析事例2010

    • 著者名/発表者名
      大影佳史
    • 雑誌名

      名城大学総合研究所紀要 15

      ページ: 141-144

  • [図書] 都市・建築の感性デザイン工学(共著)2008

    • 著者名/発表者名
      日本建築学会編
    • 総ページ数
      67-73
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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