研究概要 |
平成20年度は, 19年度までに整備を終えたIGBTインバータ放電制御電源および小型磁化同軸プラズマガンを用いて, スフェロマックの高繰り返し率パルス生成実験および衝突加熱機構を利用した高輝度化などに関する応用実験をすすめ, 得られた成果について特許出願や学会, 学術誌における発表ならびにその準備を進めた。高繰り返し率生成については, 対向させたガンから磁束保持容器中にスフェロマックを入射することで衝突, 磁気再結合を強調することで, より顕著にプラズマの生成効率が向上する結果を得た。これらは2008年度2件の特許としてまとめ出願するに至った(特願2008-189468, 特願2009-47294)。生成されたスフェロマックを応用する際に, 反応チェンバーとなる導体製ドリフト管や磁束保持管中でのプラズモイドの緩和機構やその際のプラズマパラメータが重要になるが, これらの結果について実験をすすめ, 関連して5件の学会発表を行った。現在, 学術誌への発表へ向けた論文の執筆をすすめている。また, 副次的な結果として, LFプラズマジェットの予備加熱方法に関する発見があり出願した(特願2009-80683)。
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