• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

クオラムセンシングシグナルの分解系を用いた細菌病抑制技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18760588
研究機関宇都宮大学

研究代表者

諸星 知広  宇都宮大学, 工学部, 助手 (90361360)

キーワードクオラムセンシング / アシル化ホモセリンラクトン / Shewanella / アシラーゼ
研究概要

本年度は、我々がアシル化ホモセリンラクトン(AHL)分解細菌としてアユ腸内フローラから単離したShewanella sp. MIB015株からAHL分解遺伝子のクローニングを行った。Shewanella属細菌の中には全ゲノムが解読されているS. oneidensis MR-1株があり、MR-1株のゲノム上には既知のAHLアシラーゼと相同性の高い遺伝子aac(aculeacin A acylase)が存在することを発見した。この遺伝情報を基に、MIB015株ゲノムを鋳型に縮合PCRおよびInverse PCRを行うことにより、aacホモログをクローニングすることに成功した。MR-1株およびMIB015株のAACを大腸菌内で高発現させ、N-decanoyl-_L-homoserine lactone(C10-HSL)に対する分解活性を調べたところ、MR-1株由来AACはほとんどC10-HSL分解活性を示さなかったが,MIB015株由来AACは顕著なC10-HSL分解活性を示した。MR-1株由来AACとMIB015株由来AACはAHLアシラーゼ活性部位とされるアミノ酸配列は全て保存されていたため、僅かに異なるアミノ酸による立体構造のずれがこの活性の違いを生み出しているものと思われる。さらに、MIB015株由来AACによるAHL分解産物をHPLCにより解析を行ったところ、AHLのアミド結合が切断されることにより生成されるホモセリンラクトンと一致するピークが検出されたため、MIB015株由来AACはAHLアシラーゼであることが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 魚類腸内フローラにおけるクォーラムセンシングシグナリング2006

    • 著者名/発表者名
      諸星知広, 加藤紀弘, 池田宰
    • 雑誌名

      日本生物工学会誌 第84巻第12号

      ページ: 436-439

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi