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2007 年度 実績報告書

海洋パイプラインの複雑な挙動解析に適した新規な構造解析モデルの理論的構築

研究課題

研究課題/領域番号 18760615
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 太裕  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (00344482)

キーワード海洋パイプライン / パイプインパイプ / 座屈 / 曲げ変形
研究概要

本研究は、特に大水深域での極めて大きな静水圧作用や、石油や天然ガスといった高温のエネルギー輸送に適した海洋パイプラインとして世界的に注目されているパイプインパイプシステムについて、その構造設計に関わる構造解析モデルの構築と、支配的な作用外力となる静水圧や曲げ荷重作用時の構造挙動の把握を目的としたものである。本年度の研究により得られた成果を要約すると以下の通りである。
(1)昨年度導出した、極大静水圧作用により外側パイプのみが座屈する局部座屈モードに対応する座屈荷重の簡易算定式に加え、全体座屈荷重についても簡易評価を可能とする方法について検討した。具体的には、パイプインパイプ断面を単一のパイプ断面とみなし、その中でコアのせん断変形を考慮することにより、精度よく全体座屈荷重を評価できることを示した。
(2)パイプインパイプの曲げ変形についての検討を開始した。本年度は曲げ変形による断面のつぶれ(Brazier効果)を考慮した構造解析モデルを導出した。またこの構造解析モデルを用いて曲げ作用に対するコア部材の力学的役割を考察した。これによりパイプインパイプがコアの影響により、断面のつぶれを大幅に抑制させ、滑らかな曲げ特性を有することを解析的に示した。
なお本研究の最終年度となる平成20年度は解析モデルの高精度化に加え、室内実験を検討している。これにより解析、実験両面から曲げ特性の詳細な評価を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Exact and Simplified Estimations for Elastic Buckling Pressures of Structural Pipe-in-pipe Cross-sections under External Hydrostatic Pressure2007

    • 著者名/発表者名
      M.Sato and M. H. Patel
    • 雑誌名

      Journal of Marine Science and Technology vol.12

      ページ: 251-262

    • 査読あり
  • [雑誌論文] パイプインパイプ断面を有する海洋パイプラインの静水圧作用時における簡易な座屈挙動評価式の検討2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤太裕, 嶋崎賢太, 蟹江俊仁, 三上 隆
    • 雑誌名

      海洋開発論文集 vol.23

      ページ: 907-912

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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